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スウェーデン旅行記おまけ※わりとどーでもいい(12月18日)

Kentのライブに関するエントリはこちら
エスキルストゥーナレポートはこちら
エスキルストゥーナ以外の旅行記は以下をどうぞ。
スウェーデン旅行記(2016年12月15日)
スウェーデン旅行記(12月16日)
スウェーデン旅行記@ストックホルム(12月17日)

朝5時にホテル出発。
さすがにこの時間は真っ暗。


ほぼオールナイトじゃないのか?と思うようなダイヤの
ストックホルムの地下鉄に最後の乗車。
本当にお世話になりました。
72時間乗り放題チケット、もう少し使えるんだけど仕方ありません。
5年間は繰り返し使えるようなので、
その間にまた来れたらいいな。

中央駅でアーランダ空港直行の電車、
アーランダエクスプレスに乗り換えました。
黄色でとても可愛い電車です。

時間があったので、スウェーデンで最後から2番目のコーヒー。

物価高かったけど、コーヒーは意外と安くておいしかったです。
スウェーデンいい国だ。
チェックイン後にスタバでタンブラー2種とマグカップを買い、
最後にコーヒーをもう1杯。
スウェーデンのスタバ、日本のスタバよりすっきりした味で
飲みやすくて美味しかった気がします。
レジのおにーさんも可愛くて親切でした。
そしてKentの記事の載った新聞を買ったり、
お菓子を買ったりして、のんびり過ごしていたのです。

ここまではよかったのですが、
ここから成田までの悪夢はもう思い出したくもないくらい最悪。
航空券予約後しばらくして
アーランダからヒースローの飛行機が1時間遅い便になり
ちょっと時間が楽になったくらい思っていたのですが
まさかのイベリア航空1時間半の出発遅れ。
時差があったので何とか間に合うと思ったけど
日曜日でチェックインカウンターは37年生きてて見たことないような行列だし
先に通してもらってチェックインしたら席ないとか言われるし、
何とか手続き出来たら搭乗口一番端っこで
今回の旅でほぼ何も固形物食べたないのにひたすら走って
何とか間に合って座ったら3列席の真ん中で
右隣の席の人が最悪、結構本気で殺意沸いた。
(ヘイトとか言われかねないので詳細は割愛)
左隣の人は好い人でした。

ヒースローで撮った画像。

スウェーデンでお土産の免税書類悉く貰い忘れて
バカだなーと思ったけど、手続きしてる時間なんて30秒もなかったよ。
イギリスの紅茶は絶対飲んだ方がいいと教えてもらって
絶対飲もうと心に決めてたけど
カフェを横目に搭乗口目指して走るしかなかった(涙)
ブリティッシュエアウェイズの機内で
一度だけ紅茶をもらったのは美味しかったので
それで「イギリスの紅茶を飲んだ」ということにしておこうと思います。
まぁ走りすぎて死ぬほど喉が乾いていたので
何飲んでも美味しかったよ。

成田について9時間くらい待つ予定だったけど
JALのスタッフさんにどうしても9時間も待てんのやと訴えたら
羽田発のもっと早い便に変更してくれました。
神様ってあのときのJALのスタッフのおねーさんの顔してると思うよ。
羽田までのバス移動が2時間くらいかかったけど、
お陰でゆっくり休めました。
ここでしばらく忘れていた空腹感が蘇り
とりあえず入った羽田のラーメン屋さん、美味しかった。
本当はうどんのつもりだったけど、ラーメンで正解だったかも。

夕方、無事に福岡に帰り着きました。
久しぶりに太陽とかいう偉大な物を見て、感動の余りパシャリ。

最後はドタバタでしたが、何とかスウェーデン遠征終了しました。
2か月もかかりましたが、旅行記も書き終えられてよかったです。

スウェーデン旅行記@ストックホルム(12月17日)

12月17日:
スウェーデン滞在実質最終日。
朝食にシリアルをほんの少し食べてホテル出発。
11時前にエスキルストゥーナ行きの電車に乗らなくてはいけないので、
それまでまた観光らしきことやショッピングをしようと
地下鉄でまずはGamla stan駅へ。
予定では、前日に辿り着けなかった王宮へ行き
そこから中央駅近くにあるはずの、
いつもKentのCDを注文しているBengansの店舗へ行き、
あれこれCDを漁ってエスキルストゥーナに行くはずでした。

前日も上った石畳の狭い坂道を再び上ります。
石畳って長時間歩くの結構しんどい。

横断幕には大広場クリスマスマーケットと書いてあります。
前日見たノーベルアカデミー前のマーケットのことかもしれません。
そして、あちこち迷いながらも、この日はちゃんと王宮に辿り着けました。

衛兵交代なんかも見たかったけど
そんなゆっくりしている時間は1分たりともなかったので
急いでBengansに向かいました。
途中リクスダーゲンという連邦政府庁舎と公安局を通り抜けるのですが
この建物がなかなか素敵でした。

その横を流れる川が街中にしてはやけに急流だったのは何なんでしょう。
画像では分かりませんが中々の轟音でした。

リクスダーゲンを抜けて市街地を抜けているとこんなのがありました。
歩行者天国なんですね、この通り。

笑っとる。

そしてもう少し歩くと、噂のSystembolagetを発見。

これは政府が管理する酒類販売店です。
アルコール度数3.5%以上の酒類はこのお店でしか買えないそうです。
日本はジュースみたいに安い金額でどこでも売ってるのにね。
そうそう、フィンエアーで隣になったメタル好きのベルギーのおじさんが
「日本って巨大な瓶(ペットボトルの5リットル入くらいのやつ)でお酒安く売ってるよねー、信じられん!」
って驚いてて、いやあれはさすがに業務用だよと思ったけど
それでも普通のスーパーマーケットで売ってるというのは
彼らにしては驚くべきことなのかもしれません。

さらに歩くと、いつもお世話になっているラジオ局も発見。

ちょうどストックホルムにいるときに
ラジオでミュージックチャリティーみたいなのをしていて
アーティストがラジオのブースに来ている様子をTVで見たのですが、
もしかしたらここだったのかもしれません。
時間があればなー。

それはともかく、今歩いている通り沿いにあるはずのBengansが
幾ら歩いても見つからない、おかしい。
この通りで合っているのは間違いないのに…
人に聞いた方が早かったかも知れないけど
CD屋とか知らない人もいるだろうなーと思って自力で探しても中々ない。
店休みとかなくなったとかそんななの??と思い、
歩いてきた道をずーっと遡っていったら
何と先ほどのSystembolagetのすぐ近くにありました、Bengans。
通り過ぎてただけじゃん!!
何やってんだよ、酒屋の写真なんか撮ってる場合じゃなかったよ!!!

The LegendsとかESKOBARとかCD買い漁ろうと思ってたのに
店に入ってちょっと見て、すぐ出ていくしかなかったよ!!
KentのCDすら見つけられなかったよ!!

慌てて店を出て駅へ向かったつもりが
何か行ったり来たりし過ぎて良く分からないところに出てしまい、
信号で待っていたきれいなおねーさんに訊いて
何とかかんとか駅に到着も改札がどこにあるか分からないし(そもそもなかった)
階段上ったり下りたりして何とかエスキルストゥーナに行く電車見つけて
乗り込んだら即出発。
何とか約束の時間通りに到着できることになりました。
前日からろくに食べ物食べてないのによく頑張ったよオレ。

エスキルストゥーナ編はKentブログの方に書くことにします。

スウェーデン旅行記(12月16日)

12月16日:

せっかくスウェーデンに来たのだし、
ライブ前に観光でもしようかということで
長旅と時差の関係で疲れてはいましたが早起きして朝食。
余りお腹も空いておらず、サラダとゆで卵とコーヒーのみ。
食堂に大きなテレビがあり、
朝のワイドショーのような番組が流れているなと思ったら
突然聴きなれたというか大好きな曲が流れてくるではありませんか。
さすがスウェーデン。
朝のワイドショーで当たり前のようにKentの曲がかかる。
スウェーデングラミーにノミネートされたことと、
3日間のTele2Arenaでのライヴのことで、結構長い時間Kentについて
出演者がスタジオで語っていました。
何を言っていたのかは正直良く分かりません。

さすがにこれは部屋に戻って撮りました。

ホテルを出てまず向かったのは、徒歩5分程度の場所にある
Greta Garbos torg(グレタ ガルボ広場)です。
これは本当に偶然としか言いようがありませんでした。
宿を取ったのはチケット取ってすぐなので去年の春頃。
さすがにちょっと観光でもするかとスポットを調べ始め、
世界遺産の森の中に墓と、予約したホテルのそばに広場があるのを知ったのは
それこそ出発の1週間前くらいだったのです。

これは毎日通ったCOOP。頼りになりました、本当に。

広場へ向かう途中にあった公園がとても可愛かったです。

大通りはさほどでもありませんでしたが、少し路地に入ると
雪は残ってるし、道も凍ってるし、公園もこんな感じです。

こんな素敵な建物もあり、何気なしに撮影しました。
どうやら学校らしいけど何だろうと思ってググったら小学校なのだそうです。
建物は2005年に建て替えられたそうですが、ストックホルムのセーデルマルム地区最古の小学校で、
しかも著名な卒業生の一覧にガルボ様の名前が!
知らんかった! 撮ってきてよかった!!

ガルボがこの小学校に通っていたことから、
Greta Garbos Torg(グレタ ガルボ広場)と名付けられたらしいです。
近くに住んでたということでしょうしね。
そして広場周辺の様子。
さすが北欧!と言いたくなる建物の色彩ですが
天気があまり良くないせいか、イマイチいい写真ではありません…

スウェーデンの旧市街まで地下鉄で行こうかと思いましたが
せっかくなので寒いのを堪えて歩いていくことにしました。
駅間の距離も地下鉄に乗った雰囲気あまり遠くなさそうだったし、
駅3つくらいだし、行けないことはないだろうと。
ちょっと無理あったかなぁと今振り返ったら思いますが、
旅行中ってそんなものです。

ガムラスタンまで歩き、この本屋さんでお買い物をしました。
映画に出て来そうな天井まで届く棚のある素敵な本屋さんです。
日本にいるときにFacebookのグループで話題になっていた
Kentの特集組んだ雑誌とか、スウェーデン語の本を買って帰ろうかと思いましたが
比較的雑誌の取り扱いが少なく、ハードカバーで持って帰るのに苦労しそうな本が多かったので
結局お土産用の本だけでお店を出て、カフェを探すことにしました。

写真に写っているのは地下鉄ですがGamla stan駅の近くでは一瞬地上に出ます。
大阪の地下鉄が淀川の所で地上を走っているような物でしょうか。

Slussenという駅から近いカフェで、例のベイクドポテトを食べました。
ここからほぼ固形物が食べられないという悪夢が始まるのですが
この時点では満腹なだけでさほど自覚症状はなし。
ガムラスタンで王宮やノーベル博物館を見ようと思ったのですが、
何をとち狂ったのか全く明後日の方向へ行ってしまい、
おかしいな?と気付いてとりあえず地下鉄に乗ろうと見つけた駅が
私が絶対乗るはずのないような駅でした。
どこだ、ここ。

そもそも私が利用する(した)地下鉄の駅は以下の路線図の赤丸の所だけのハズなのに
着いた駅は左側の矢印の駅。
明らかに何か間違いが起きています。

因みに前日に電車を間違って下りた駅はZinkensdammの右下の
Stockholms södraという駅でした。
あっれー中央駅の次ってGamla stanだったよね…?で気付いて降りたのです。

前日と同じくとりあえず中央駅に戻ってからガムラスタンに戻ればいいかと
聞いたこともないZinkensdammなる駅から地下鉄に乗り
中央駅に向かう途中にGamla stan駅で停まったので下車。
王宮を目指し旧市街の坂を何だ坂こんな坂と上ります。

しかし石畳だし、渋谷みたいな急な坂ばかりだし、
何しろ入り組んでて分かり難いしで迷った挙句、
ようやく辿り着いたのはノーベルアカデミーです。
前の広場でクリスマスマーケットのような物をが開催されていました。

この後王宮に行こうと思いましたが、そろそろ暗くなる時間だし(14時頃)
ライヴ開演は20:00なので時間はあるけど暗くなる前にガルボ様のお墓に行きたいし
諦めて退散することにしました。

ガムラスタン、クリスマス仕様ですが派手さは日本の方が上かも。

坂を底まで下りたらあるGamla stan駅からSkogskyrkogården駅まで
地下鉄で20分程度の距離ですが、南下していると地下鉄が地上に出ます。
そしてその景色たるや、屋根のない駅はホームが雪と氷。
景色も完全に雪景色です。
都会から電車で15分ってこれほど違うのかと衝撃を受けました。

そして目的地のSkogskyrkogården駅に着くと駅のすぐ横にありました。
世界遺産にも登録されている共同墓地です。

何度見ても読み方を忘れますが、「スコーグスシュルコゴーデン」(森の墓地)です。

どこもここも真っ白です。
しかも辺りがかなり薄暗くなって来たし、寒いし、
何か具合も悪くなってきたし…

この十字架は聖十字架礼拝堂のそばにあるものです。
礼拝堂では葬儀が行われている様子でした。

礼拝堂にあった像です。

とりあえずガルボ様のお墓にと思うのですが
スマホ使えないし、案内板もないし、どこなの?!
ちゃんと調べていったけど、こんな真っ白じゃ何も分からないよ!
人が通ったらとりあえず訊こうと思いつつ
極寒の墓地を歩いていたら自転車に乗った男性が来たので訊いてみました。
その男性の案内がすごく大雑把で、

「そこに何台か車停まってるでしょ?
あそこを左に行って、右に行って、まっすぐ行ったらいいよ」

分かるかーーーーー!!!
と思ったけど、引き留めるのも申し訳ないしとりあえず行ってみて
無かったら諦めようと言われ通りに進みました。
するとこんな入口が目の前に現れました。

この壁とその向こう側で、何か決定的な隔たりがある気がして
お墓はこの先だとは思うのですが、しばし進むのに怯むワタシ。
ここから先迂闊に行けない気がして仕方がないけど、
ここまで来て行かなかったって、それもまたどうなんだ?!と
えいやと気合を入れて屋根をくぐりました。
奥には礼拝堂があります。

この右側に小さなロータリーのような物があり、
ずーっと先に、何かワイン色に光る物が見えるのです。

ガルボ様の墓石でした。
男性の案内、いくら何でも大雑把すぎるだろと思いましたが
他に説明しようがなかったんですね、非常に的確でした。

「Greta Garbo」と書いてあるだけの石ですが神々しさがありました。

私のグレタ ガルボという女優のイメージは圧倒的に白黒で
決して手の届かない異世界の人のように感じていたのですが
この墓石を見て、グレタ ガルボという女優がやはり人間で
この世に生きていた人なのだなと、身近な存在のように思えました。
きっとこんな渋いワインレッドの似合う素敵な女性だったのでしょう。

辺りも暗くなり始めたので、元来た銀世界を引き返すことにしました。
実はこの墓地から会場のTele2Arenaまでが意外と近く、
徒歩で物販に寄って→ホテル→ライヴにしようかと考えたのですが
寒いし暗いし段々具合悪くなるしであえなく断念。
Skanstullに着いたら真っ暗だったので
慌ててホテルの近くのセブンイレブンと生協でホットコーヒーと食べるものと
探していたKent特集の雑誌を買ったけど
結局何も食べられず。
胃腸炎で何も食べられなかったときに医者に
「人間は2、3日何も食べなくても死なない」と言われたのを思い出して
食べるのは諦めました。
真っ暗な割にはまだ16:30とかだったので
コーヒーだけ飲んでしばらく仮眠を取りました。

もしかしてコーヒーばっかり
アホみたいに飲んでたのが祟ったのかなー。

そういえばストックホルムにはびっくりするほどセブンイレブンがあります。
SkanstullからGamla stanまで3駅でしたが
その間に3軒くらいはありました。
中央駅の近くのビルにも入ってるみたいで大きな看板出てたし、
ヴァンターとは違った点で「どこの国だよw」でしたね。
店員さんはアジア系の人が多い印象でした。
ホテルの近くのセブンのお兄さんと
「ストックホルムってセブンイレブン多いねー。日本もだけど」
なんて話をしていたら
セブンイレブンの社長なのか、そこの店のオーナーなのか不明ですが
何とか言うスーパーも経営していて手広くやっているようです。
セブンのコーヒーはスウェーデンもそこそこ美味しかったです。
スタバも日本のスタバより飲みやすかったし、
物価は高いのにカフェのコーヒーはそこまで高い印象もなく美味しいし
スウェーデンいい国だよ、冬に寒くて暗いのを除けば。

やっぱり行くなら夏ですね。

16日のメインイベントのライヴに関してはこちらに書いています。

スウェーデン旅行記(2016年12月15日)

すっかり高知旅行記と化してしまった感のある当ブログ。
約1年ぶりの更新となりました、著者今のところ生きております。
2016年は心の故郷高知に1年間行けなかった代わりに
Kent解散に伴う最後のライブに参加するため
小学生の頃からの夢だったヨーロッパ、スウェーデンに行って参りました。
できることなら夏に行きたかった北欧ですが
そもそも目的が旅行ではないので仕方ありません。

12月15日:
福岡→成田→ヘルシンキ→ストックホルム

成田からフィンエアーで「日本から一番近い欧州」ヘルシンキのヴァンター空港へ。
機内では隣の席にHR/HMファンだというベルギー人男性。
ヘルシンキからどこへ行くのかという話になり
音楽の話で盛り上がってしまいました。
1人でストックホルムまでライヴに行くんだと話すと
それはそれは驚いた様子でした。

フィンエアーで出てきた飲み物の紙コップはマリメッコでした。
さすが。

ベルギー人のおじさんのいびきがちょっとうるさかったけどw
いい人だったし、そもそもフライト時間が短めだし
高校生以来の飛行機での長距離移動でしたが悪くありませんでした。

ヴァンターでベルギー人のおじさんと別れ、
乗り継ぎのセキュリティチェック前にお手洗いに行って出てくると
そこには成田に戻ってきたかと見まがう程の日本人。
聞こえてくるのも日本語のみ。

そしてヴァンター空港はパスポートコントロールが
自動の顔認証システムになっているのですが(一応顔認証の後に人にも見せる)
そこにいた案内係の、見た目はいかにも金髪碧眼の北欧女性が
流ちょうな日本語で日本人に使い方を説明しているのです。

必要な手続きを終えると、
「フィンランド周遊○日間の旅」みたいな紙を手にした日本人らしき人。
フィンランドへ来る日本人ツアー客がこのところとても多いのだそうです。
分かります、ムーミンとかムーミンとかムーミンとか…

しかし私はこの後スウェーデンに行かなくてはならないので
乗り継ぎの案内板を見ていたら
「搭乗口をお探しですか?」(日本語)と話しかける女性の声。
「ストックホルムのブロンマに行くんですが」(日本語)
「だったら○○番ですね~^^」(日本語)
「日本人、多いですね…」(日本語)
「そうなんです、特に今日はツアーのお客様が多いんですよ。
でもここから先は外国!って雰囲気になりますから安心してください^^」(日本語)

ありがとうございますと日本語で行って、搭乗口まで無事に移動しました。
クリスマスが近いのでで空港内がきれいにライトアップされていました。

ブロンマに行く前に一度チェックインをし直すことになっていたので
搭乗口の係の女性(日本人ではない)に話しかけると「はい?」と
返事された気がしたけど、まさか日本語話せることもなかろうと
英語でチェックインしたい旨を説明していたら
どこからともなく小柄なアジア系っぽい男性が現れました。

「今からチェックインされるんですか?」(日本語)

「外国!」って雰囲気になるハズでは…?

「そうです、お願いします」(日本語)

観光客だけではなくヨーロッパ諸国行きの乗り継ぎに便利なので日本人が多く、
それに合わせて日本人のスタッフも多いようです。
ヴァンターでここまで結構会話したけれど、8割日本語。
お陰で色々スムーズでしたが、本当に海外に来た感じ皆無でした。
とはいえ、フィンランド人のスタッフさんともちょっとは話した訳で
セキュリティチェックの軍隊の人みたいな体格のいい男性方も
パスポートコントロールの方も感じのいい人が多くて
ヴァンター空港内しか知りませんがフィンランド好きになりました。
絶対いい国ですよ、フィンランド。

そしてブロンマへのフライトはフィンランドの
NorraことNordic Regional Airlinesの小型機でストックホルムのブロンマへ。
この飛行機のCAの男性が37年生きてて実物では初めて見るくらい
私の好きなタイプの、素朴で育ちのよさそうなメガネ男子。
疲れて寝ちゃった自分が情けない、写真くらい撮っとけよと
過去に戻れるなら出発前に戻って自分に忠告したいです。

ストックホルム上空では飛行機が旋回して機内の照明が落ちました。
そしてInstagramにもアップしたこの夜景です。

降りるときに荷物を降ろしたりで最後になったので
例の可愛いCAさんに挨拶したらはにかんだ笑顔で返事してくれました。
可愛かった、完全に惚れました。

寒くないし、CAさん素敵だし、夜景もきれいだし
実に幸福な1時間でした。
Norraの飛行機また乗りたいなぁ。

福岡から万事順調に進みブロンマ空港到着。

こじんまりした空港ですが、高速バスで
ストックホルムまで30分ほどの距離。
夕方でかなり道が混んでいたようですが
バスの中でWi-Fi使えるしあっという間にストックホルム中央駅に到着。
72時間使える市内移動用のICカードを買い、
駅員さんに行きたい駅名を間違ってしまったが故に
全然違う電車に乗ってしまうというハプニングもありました。

しかし初の海外一人旅の割に電車に乗り間違っても
「何だよー、電車違うじゃーん、どこだよここwww」で済ませた自分すげー。

一度ストックホルム中央駅に戻り地下鉄に乗りなおして
無事にホテルの最寄り駅Skanstullに到着。

しかしここからすぐのはずのホテルになかなか辿り着けず
ずいぶん時間を食ってしまいました。
暗くなると方向感覚が全くなくなってしまうのです。
昼間は全然問題ないのに。
駅の近くにあるはずのセブンイレブン(日本にもあるアレ)見つからん!!

何とかホテルに到着したらエントランスに鍵がかかっていて焦りましたが
パスコードを押して中に入るシステムだったので
新規の客は受付直通のボタンを押せばいいようになっていました。
南アジア系か中東系の一家でやっているホテルで
値段もお手頃だったし、場所も分かれば駅からとても近くて便利だし
とても快適でした。

ただ湯船がないのはきついです。
真冬の北欧で湯船なし、冷え性の私が耐えられるのは3日間まででしょう。

荷物を置いて、近所にあるCOOP(スウェーデンの生協)へ行きました。
お店の前に物乞いの人が座っている風景は日本ではあまり見かけません。
お土産用のお菓子とかコーヒーとかをごっそり買いました。
普通のスーパーで450g入りのコーヒーってあんまり日本では見ない気がしますが
COOPは全部そんな感じでした。
パッケージが可愛かったのでCOOPのPBらしきスヴェンスカローストのコーヒーを
全部で3㎏近く買ったので帰りは大変でしたよ…。

そんなこんなでスウェーデンの旅初日編は終了です。
2日目に続きます。
近いうちに書きます。

高知旅行記3(2015年12月13日)

高知旅行、涙の最終日はホテルの100円モーニングで開始。
そして高知旅行4度目にして初の日曜日の滞在ということで
高知城からひろめ市場前を通り、電車通りまで続く「日曜市」へ。

もちろんその前に、寺田さんのお墓参りに行って最後のご挨拶。
高知旅行の最終日の朝に行く寺田さんのお墓参りは毎回長くなってしまいます。
滞在中はありがとうございましたとか、こんな場所へ行って
こんな面白い人に会い、こんな面白いことがありましたとか、
また近い内に来ますから待っててくださいねとか、
足の下にいる寺田さんに色々伝えなくちゃいけないことがあります。

そして例の如く歩いて記念館へ。
寺田さんのお墓から日曜市へ行く途中にあるから
ちょっと立ち寄った所で大した時間も労力も掛からないので行って当然。
どちらの管理人さんがいらっしゃるか分からないけれど
とにかくご挨拶をしていこうと、記念館近くの高知大学付属中学の横で信号待ちをしていたら
「すみません、イオンってどこにあるんですか?」
と私に道を尋ねてきたジャージ姿のかわいいお嬢さん3名。
胸には附属中だか刺繍がしてあったので、あぁそうかここの生徒さんかと。

しかしれっきとした旅行者である私になぜ道を尋ねるのか、
そりゃあ沢田マンションに行く途中にあるし、行き方は当然知ってるが
歩いて行く道を知っているだけであって、その距離たるや4kmはあるのに
君らここから歩いて行くの?!
「ここをまっすぐ行って環状線にそってずーっと歩いてたらあるけど遠いよ? 
でも私旅行者だからバスとか電車でどう行くか分かんないよ?」
「自分たち地元なんですけど、方向音痴でよく分からなくてー」と言うお嬢さん方。
旅行者の私は方向には自信があるが、細かいことが分かりません。
すると「旅行なんですか? どこから来たんですか?」とお嬢さんの1人が訊くので
「福岡」と答えるとおーすごいとの反応。
すごいのかどうかは私にはよく分かりません。
「何しに来たんですか」と訊かれたので寺田寅彦さんが好きでお墓とか記念館とか
でも寺田寅彦さんって知ってる?と訊ねると知らないとの答え。
高知の寺田先生だからちゃんと憶えようね。
学校の目の前に記念館あるしね。

後にSさんにこの話をすると「話しかけたかったんじゃないの?」と言われました。
そうか、イケメンがいる!と話しかけたら、意外にも女だったので
無難に道を尋ねたみたいな感じだったのかもしれませんね!

不思議なもので私はなぜか旅行先でよく道を訊かれます。
いやむしろ私が教えて欲しいんだがという状態であることも多いのに。
高知に行って3回目くらいでしょうか。
また中途半端に説明できる私もどうなんでしょう。
「こいつホントに旅行者かよ」と思われていそうです。

そして寺田寅彦記念館。
いつもの管理人さんが庭の掃除をされていたので、また立ち話。
前日いらっしゃった方が、私のことを伝えてくださったようで
「昨日も来たんでしょ?」と言われました。はい、来ました。
もう我が家みたいなものですから。
15分くらい立ち話をして、最後に「ここで働きたいなー」と言ったら
「週3くらいで来る?」とのいい感じのお返事。
「来ます来ます!」と言いそうになりましたが、多分福岡高知の交通費はでませんよね。

記念館を後にして、ついに初の日曜市へ。
いつも通る時には人も車もまばらな、淋しい印象しかなかったのですが
見たことないくらい人がいて賑わっていました。

DSCF0777

記念館の管理人さんに「食べてみたら?」と言われたいも天屋さんを見つけたから買おうと思ったけど
結構並んでいたので、後で買おうと更に先へ。
しかしこの日曜市、思っていた以上に長くて、最後まで見た後にいも天屋さんに戻るのもしんどそうで
そうそうに諦めました、いつか機会があれば。
それにしてもたくさん歩いて色々話して小腹が減ったなーと思ったところで発見したのが
ゆず餡の入った蜂楽饅頭!

DSC_0222

ゆずの苦みが効いていて、酸味もあって、ちょっとしょっぱい感じもして、
甘味はかなり控えめ、本当に美味しかったです。
そもそも餡子が嫌いなので蜂楽饅頭も滅多に食べませんが、これはクセになります。
もっと買いたいけど旅行者だからとお店の方に言うと、結構日持ちもするし
翌日に帰る位なら平気だと言われて5個お買い上げ。
帰宅後冷凍保存してしばらく食べられました。
また食べたいなぁ。

日曜市の散策を終え、この日もSさんの車で拾っていただき、
まずは高知駅から北上し、北秦泉寺なる場所にある「じんぜんじゅカフェ」へ。
ここは前回Sさんからお話を聞いていて行ってみたかったお店です。

DSCF0782

しかし行ってみると、その日の夕方にイベントがあるそうで
通常の営業はされていないとのこと。
せっかくだからとお店の雰囲気だけ見せていただいて来ました。

DSC_0227

2階もあって、そこは陽当たりもよく、
中にはだるまストーブがあったり、ソファーがあったり
まるで我が家のような雰囲気です。

DSC_0224

ここに住みたいです、いいところ。
このときには撤去されていましたが、2階には露天の五右衛門風呂もあったそうです。
もしかすると改修中なのかもしれません。

オーナーの下尾さんは私の大好きな安藤サクラ主演の映画にも出演していらっしゃる方でした。
もっと時間があれば色々お話してみたかったです。
そして次は食事もしたい!

DSC_0228

じんぜんじゅカフェで昼食が食べられなかったので、
とりあえずこの日の目的地、香美市へ向かうことになりました。
その前に愛宕神社に寺田さんが奉納した(?)鳥居があるとのことで行ってみました。
何度か鳥居の前は通ったことがあり、そのたびに
「家の近所にも愛宕神社あるけど、ここにもあるのかー」と思っていたら、
正にその鳥居に寺田さんの名前がありました、ちょっと見難いけど。

DSCF0783

せっかくなので神社にお参りしようということで、階段を上り始めたはいいけれど
これが結構急で長く、中々体力が要りました。
神社でお参りした後、もう少し奥に行ってみると、何とも怪しげな石室が。

DSCF0786

帰宅してググってみた所、どうやら古墳だったようです。
ちょっと怖かったけれど、いいものを見つけました。
登ってみてよかった。
それにしても高知に来ると、神社仏閣によく行くなー。
今回も2度ほど小津神社にお詣りしたし、竹林寺と愛宕神社と。
高知市の神社仏閣巡りも面白そうだから、
いつかやってみようと思います。

そして目的地を目指す途中、杉田ダムというダムの横にある
カフェアイヴィーというログハウス風のカフェに立ち寄りランチ。

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アイビーログ工房というログハウスの設計をしている会社がやっているお店で、
店内は木材のとてもいい香りがします。
天気がよく陽当たりもいいし、眺めも抜群、
この世の楽園のようなお店でした。

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高知の食べ物はなぜかとても色が鮮やかできれい。
食べ物だけではなくて、天気がいい日は景色もとても色鮮やかで
Instagramで加工しなくても、何か加工を施したのかと思うほどきれいです。

居心地のいいお店でのんびりした後はこの日の最終目的地へ向かいます。
うずまき舎という、標高400mの山の上にある本屋さんで、
古本も扱っていて、コーヒーとおやつもあります。
そのうずまき舎に辿り着くまでの道が、ちょっと驚くほどの林道で、
何も知らなかったら、どこに連れて行かれるんだろう? 〇されて山に埋められるの?!
と思いかねないようなところ。

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途中に「竜の水くみ場」があり、そこにはこんな石碑もありました。

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高知に来ると自然に触れることがとても多く、
この言葉も身に染みます。
寺田さんもきっとこんなことを考えていたに違いありません。

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そしてぐんぐん山を登って行くと、段々畑のきれいな景色が目の前に広がる場所に到着。

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時間帯によっては山の向こうにキラキラ輝く太平洋が見えるのだそうです。
残念ながらうっかりしていて見過ごしてしまいました。

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こんなお店です、うずまき舎さん。
本当にごく普通の山の上の民家のようです。

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前日のカフェ ミシシッピもそうでしたが、うずまき舎も友人の家に遊びに来たような
とても暖かい雰囲気のお店でした。
ココアが甘くてとても美味しかったです。

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店主さんの「ココアは甘くなくては」というご意見に大賛成、マシュマロもよかった。
寺田さんの本もあり、とても素敵なお店でした。
旅行初日に記念館の管理人さんから、以前うずまき舎の店主さんが
記念館にいらっしゃったことがあるとお聞きしていたので
それに関しても色々お話してきました。
普通に生活していて「寺田寅彦」を知っている人に会うことがほぼないので
時々ご存じだと言う方に会うと、テンションあがってしまって
一瞬で仲良くなれる気がしますし、
もう「寺田寅彦を知っている」と言うだけで好きになる自信あります。
しかも店主さんが以前古本市で、他のお店が寺田さんの画集を売っていたとの情報を教えてくださり
その場で扱っていた高知市内の店舗に電話をして確認したところ
まだ在庫があるとのこと。
もう10万円までならお金出します!という覚悟で値段を訊いたら1,100円。
えっ?いやでもそれでいいならそれで買いますけど、1,100円でいいの?
即取り置きをお願いして、帰り道にSさんに寄っていただくことにしました。

居心地のいいうずまき舎を離れるのは後ろ髪を引かれる思いでしたが
寺田さんの画集を引き取りに行かなくちゃいけないので下界へ。
旭駅前通の電停から程近いぶっくいん高知さんへ向かいました。
ワクワクしながら画集を受け取ると、
その画集は高知県立歴史民俗資料館で行われた特別展の図録でした。
10万円でも買う覚悟で、電話で1,100円と言われた本でしたが
店舗で買うと1,000円切ってしまいました。
愛する寺田さんの描いた大好きな絵が山ほど載った画集をそんな値段で買えるのか、
図録とは言えそれでいいのか。

他にも寺田さん関連の書籍がありましたが
どう考えても持って帰れないし時間もないので泣く泣く退散。

Sさんと沢田マンションの近くのお店で晩御飯を食べることにして、
今回最後の再びあの環状線。
寺田さんのお墓のすぐそばを通って沢田マンションへ。
いつも朝に行くけど、夜だったら真っ暗なんだろうなぁ。
行きたかったけど怖すぎるので、車で通り過ぎながらお別れの挨拶をしておきました。
またすぐ来ますからね。

そして沢田マンション。
夜の沢田マンションも威厳があって素敵でした。
キラキラしているのはクリスマスが近かったからなのでしょうか。

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Sさんの車で沢田マンション名物のスロープを上がっていくと言う貴重な体験もしました。
小型だけどイオンの立体駐車場にも負けていません。
沢田さんご夫婦、本当に凄い建築物作られたんですね!

Sさんおすすめの近所のお店に入ると、忘年会シーズンのためお客さんが多く、
かなりお忙しい様子。
私もバスの時間もあるのでゆっくり最後の晩餐というわけにも行かなかったので
次行ったらもっとゆっくりいろいろ食べてみたいお店でした。
繁忙期外していきたいですね~。
ここでSさんともお別れして、高知で初めて乗るタクシーで高知駅へ。
いつもの駅のブックオフカフェで時間つぶそうかと思ったら
何とバスの時間が思っていたより20分早いと言う大失態。
慌ててバスの乗り場へ向かいました。
それもこれも寺田さんと高知の美味しい食べ物と
今回の旅で出会った優しい皆様のせい。
本当に楽しい3日間でした。

2015年、本当に大変なことばかりで私も死ぬんじゃないかなと思ったときも
結構度々ありましたが、12月に頑張って高知へ行ってよかったです。
全て報われたような気分でした。
特にSさん、昨年2月に偶然沢田マンションで声を掛けられただけなのに
それが色んな意味でw運命的な出会いでした。
今回車で全部連れて行ってくださって、
いいお店も紹介して頂いて、どれだけ感謝しても足りません。
今後も私の「高知のおとーさん」として、高知旅行記に度々登場されるでしょう。

ますます高知を好きになりました。
あれから1か月しか経っていませんが、すでに「次いつ行こうか」と
そればかり考えている日々です。
寺田記念館の管理人さんは、私が半年に一度来ているという印象らしいです。
夏は避けたいし、台風シーズンも嫌なので、春かな、3月とか。

うずまき舎の店主さんが仰っていましたが
「高知の人はすぐに他県の人に『高知に住めば?』と言う」
私も今回何度も言われました。
住みたいですね、本当今すぐでも移住したいのです。
父が他界して、引っ越しをすることになったのですが
何度「いっそ高知に住むか」と思ったことかw

高知旅行記2(2015年12月12日)

高知旅行2日目。
朝食は前回の旅で夕食後にふらりと入った喫茶店、
帯屋町のメフィストフェレスに行きました。

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店内もレトロなおもちゃ箱みたいです。
モーニングもトースト、サラダ、ゆで卵、コーヒーとごく普通でしたが
旅先で食べるモーニングってそういうのが美味しい。
家では朝ご飯は殆ど米なので時々旅に出るとパンが食べたくなります。
名古屋と同じく、モーニングの文化が定着している高知は
旅行者にはありがたい土地です。

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このメフィストフェレスの経営会社が「現代企業社」という飲食店のグループ会社で、
メフィストフェレスの近くにファウストというお店があったり、
五台山の展望台の下のパノラマもこの会社が経営しているそうです。
高知県内にはかなりの数の店舗があるので、次の時には他のお店にも行ってみたいと思っています。

しっかり腹ごしらえをした後は、毎朝恒例の寺田さんのお墓参りなのですが、
この日はその前に、私の大好物の黒潮物産の塩けんぴを買いにひろめ市場と、
寺田寅彦記念館へ寄りました。
甘い物が好きではないので芋けんぴなど殆ど食べないのですが
この塩けんぴは甘さが殆どなくて幾らでも食べられます。
毎回高知に来る度に自分用に3つくらい買って行くのですが
今回はお土産用などもあり全部で10個近く買ったでしょうか、非常に重かったですね。
重たい荷物を持ってうんうん言いながら寄った寺田記念館。
お香の集まりか何かで予約が入っていたのは知っていましたが
ほんの少し覗くだけのつもりで行くと、話でしか知らなかった
もう1人の管理人さんが庭のお掃除をされていました。
実は寺田さんを好きで好きで仕方なくて、福岡からわざわざこれで4回目というお話をして
お掃除のお邪魔にならない程度に失礼しました。
その管理人さんがお話している途中に「高知の寺田先生ですからね」と仰っているのを聞いて、
実は寺田さん、それほど長く高知にいたわけでもないけど、
そういう風に思われているのだと知り嬉しかったのです。
私ももちろんそう思っているし、東京よりも寺田さんに纏わる施設も多く、
何と言ってもお墓があるから高知に来るわけですが。

それからいつものように張り切って寺田さんのお墓へ。
前日は晴れたとはいえ雨上がりだったので、足元が不安で気付きませんでしたが
お墓の近くにこんなものが転がっていました。

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自然いっぱいで、12月なのに暖かくて、虫もいっぱいです。
やっぱり夏は来られないなと来る度に思いますが、
いつも私が高知を訪れるのは秋~冬なのに、毎回暑い暑いと文句を垂れ
日焼けを心配せねばならないのは何故なのでしょうか。
今回も帰宅後鏡を見たら顔が真っ赤でした。

そしてこの日はSさんと沢田マンション1階の「藁屋」さんでランチの約束だったので
またお墓から徒歩で沢田マンションへ向かいました。
時間ありましたからね。
以前はしっかりした場所が分からず、何となく薊野まで3kmという標識だけで
環状線を歩いていたので遠く感じましたが、
途中車でSさんに拾ってもらうまで、意外と距離なかったなという印象でした。
そして10か月ぶりの沢田マンション!
青い空によく映えます。

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色鮮やかで優しい味の、野菜中心の定食です。
ここのオーナーさんが高知の「はちきん磁石に引っかかった」と言う
物腰の柔らかい関西の方でした。

そしてここから、Sさんの車に乗せてもらって高知市の北東にある本山町へ向かいました。
高速を走る事1時間弱程度でしょうか、山を抜けまずはあの有名な早明浦ダムへ。

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巨大なダムで見ごたえありです。
早明浦ダムをTVで目にするときは大抵底にある旧村役場が見えていますが
我々が見たときは水量も多く、広大な湖と言った感じでした。
前々日は大雨降りましたしね、私はニュースでしか知らないけど。

11月にダム湖の周りを走る早明浦マラソンなる物があるそうで
正にそのコースを車で走って頂きました。
長い、とにかく長い。
そのコースを走る間、あちこちに湧水がありこれもまた趣がありました。

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早明浦ダムを一回りして、次に向かうのは2日目のメインの目的地である
本山の有名カフェ「カフェ ミシシッピ」へ。
つい先日あのピーター バラカンがこのお店の裏のアトリエで
トークイベントをやったり、
あの近藤房之助さんがライブをやったり(近々またあるらしい)かなり名の知れたカフェです。
高知に移住した有名な某ブロガー氏もブログに書かれていたそうです。
外観のインパクトが凄まじくて、知らなかったら入るのを躊躇するレベルですが、
入ってみてもやはり中々のものです。

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エキゾチックなラグや装飾品で埋め尽くされたおもちゃ箱みたいなお店です。
お店と言うかお宅のような雰囲気で、ずかずか入っていっていいの?と思うほど
独特な雰囲気がありました。
店内の薪ストーブの上の張り紙には、「NO MARIJUANA SMOKING」の文字。
お店はブルースミュージシャンで写真家で画家でもある藤島さん、
奥様のノブさんと2人で切り盛りされていて、看板犬のミンケがいます。
大人しくていい子でした。
お店の中央には反個室のように壁で区切られた箇所があり、
そこには大きなテーブルが置かれていて、藤島さんと他数人の常連と思われる方が
何やら秘密の会合のような雰囲気の集まりが行われていました。
そこも見てみたいなと思ったけど、お話の邪魔になってはいけないので
薪ストーブの暖かい場所に座って、コーヒーとアップルパイを注文。
ミンケと遊びながら、お店を拝見しながら待っているとアップルパイ来ました。

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でかい。
これ全部食べられるのか?!と不安になる程大きい。
しかし食べてみると、これがとても美味しい。
アップルパイでリンゴがドロッとしているのは余り好きではないのですが
このアップルパイは見ても分かる通りしっかりリンゴの歯ごたえが残っていて
これでもか!というくらいリンゴをしっかり使ってありました。
とてもシンプルで大好きなアップルパイです。
1の位を四捨五入して40年生きてますが今まで生きてて食べたアップルパイの中で
カフェ ミシシッピのアップルパイが一番美味しかったと言っても過言ではありません。

しばらくすると秘密の会合から抜け出してきた藤島さんが
我々に話しかけて来てくださいました。
ピーター バラカンがイベントに来たときのことや(Sさんも見に来たそう)
近藤房之助のライブの時のことや、
高知、特に本山に移住してきたちょっと有名な人たちの話、
ご自身がミシシッピやヨーロッパを放浪していたときのことなど
土佐の方言で熱く語ってくださいました。
Sさんと方言で話してるのは、理解できないところもありましたが、
土佐の方言は大好きです、性別年齢問わず、土佐の方言を聞くのは大好きです。

すると秘密の会合が行われていた、囲われたスペースから人が出て行き、
我々もそこへ連れていかれました。
そこにはまだ男性2人が座っていらっしゃって、私が福岡から
寺田さんが好きで高知に度々やって来ては毎朝お墓参りに行くと話すと
男性の1人がお墓のすぐ近くに住んでいらっしゃるとのこと。
しかも前日にSさんに車で連れて行ってもらい、車を停めた場所のすぐ近く。

それにしても高知市内から結構車でも時間かかるのに、わざわざ来る人が多いことに驚きましたが
あのお店の不思議な雰囲気と、アップルパイの美味しさと、
藤島さんとノブさんの人柄、やり取りを見ていたら納得です。

その後、店から離れた所にある、ピーター バラカンがイベントを行い
近藤房之助がライブをしたアトリエへ。
アトリエというとこじんまりした感じがしますが、これがとても広い!
夜になると妖しげな照明で演出された不思議な空間が広がります。

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分かり難くてスミマセンが、ゆったり座れるソファがずらりと並んでいて、
我が家のような感覚でライブやイベントを鑑賞できる素敵な空間です。
こんなところでロックパーティーなんかできたら楽しいよなー。
来るの結構大変だけど、オールナイトするしかないみたいな場所だから
開き直って安心して朝までいられそうな気がします。

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ステージもこんな感じです。
こういうゆったりくつろげるハコでのライブ、行ってみたいなー。
近藤房之助さん、観たい。

名残惜しくはありましたが藤島さんとミンケに別れを告げて高知市内へ。
沢田マンションに車を置いて、徒歩で繁華街へ歩いていると、予想外の雨。
傘なんか持ってないし、そもそも雨降るとか言ってなかったし。
でも前日頑張り過ぎて、天気をコントロールする力を使い果たしたのでしょう。
そんなこともありますとも。

そしてSさんのおすすめのお店、帯屋町の「関羽」へ。
福岡(というか久留米)は焼鳥で有名ですが、意外と高知にも焼鳥屋さんがありました。
ここの関羽も焼鳥が非常に美味しかったです。
キャベツも福岡と同じく食べ放題でした。

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右のお皿に2つだけ残っている灰色の塊は茹でタンです。
タンを茹でるとは中々斬新、私の好きなこりこりした食感で病み付きになりました。
次に高知来たらまた絶対食べに来ます!
このお店なら独りでも入れそうです。
ただ繁盛店でお店も小さいので、人が多いかもしれないなという心配はありました。

ここで本当に数年ぶりにアルコールを解禁いたしまして、
久しぶりにビールを飲みました、美味しかった。
ビールってあんなに美味しかったかなと思います。
やっぱり焼鳥にはお酒が合う。
かなり久しぶりだったので、以前では考えられないようなゆっくりペースで
少量ビールを飲んでいたワケですが、
詳しくは割愛しますが、酔いが回る前にSさんに関する超衝撃的な事実が発覚しまして、
酔っている場合でもなくなってしまったのです。
いやもしかすると酷く酔っ払っていて、夢だったのではなかろうかも思うほど
私って凄いな、持ってるなと感じた出来事でした。
37年弱生きていて、最高に驚いたことに間違いありません。

そもそも私が高知県に興味を持ったのも、好きになったのも
寺田寅彦さんが始まりだったわけですが、
実は遡ること20年くらい前にもちょーっとだけ縁があったのです。
他にも新しい友人で高知と縁のある人もいたりして、
何かもう呼ばれてるとしか思えない、移住するしかないのではないか。

「関羽」を出て、もう1軒Sさんおすすめのお店、今度はバーへ。
Sさん曰く「酔っぱらってないとお店が見つからない」という細い細い路地にある
「一千一秒」という詩人のマスターがいるバーでした。
ビールも飲んだし、遠慮することもないので、大好きなウィスキーをロックで。
上品で文学的な香りの漂う素敵なマスターでしたが
話すとそこはやはり土佐の人。
方言も素敵ですし、とても気さくな方でした。
「独りで来ても大丈夫ですか?」と訊ねたらもちろんいいとの御返事だったので
次から独りでも来られるお店のリストに並びました。
ウィスキーも美味しかった、お酒ってこんなに美味しかったっけ。

高知はお酒飲まない人は居住資格がないそうなのでw
高知へ行ったときにはしっかり飲むというスタイルを心がけようと思います。
福岡では飲まなくてもいいかな、色々面倒だから。

以上で高知の旅2日目終了です。
翌日二日酔いが心配でしたが、全く要らない心配でした。
いいお酒を飲めたと言うことだと思います。
心底びっくりしたけど、本当に楽しかったですから。

高知旅行記1(2015年12月11日)

先日2015年2度目の高知旅行に行ってきました。
いつも高知に行く目的は寺田寅彦先生ですが、今回も同様です。
本当は11月に行こうと思い、何かイベントがないかと探していたところ
おなじみの高知県立文学館で寺田さんと、お弟子さんの中谷宇吉郎先生の
共同の展示が12月5日から開催されるというので、それに合わせての旅行でした。

旅立つ10日の福岡の夜は雨。
天神高速バスセンターの待合室で流れていたNHKのニュースを見ていたら
四国が雨で大変だとの情報、大雨の高知の映像も流れていました。
ただ11日の午後には止みそうな予報だったのでそれを信じて
念のために傘は持ってバスに乗り込み
翌朝バスが高知県に入った辺りで小降りだった雨が止み空も明るい。
正に晴れ女の本領発揮です。
前日のNHKの雨のニュースは一体なんだったのか。
あのニュースで言っていた高知とはどこの高知だったのか。
空も晴れたし、今回もきっと面白い旅になる!そんな予感がする青空。

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いつもは独りで朝食を摂り、愛する寺田寅彦先生のお墓参りに行くのが定番コースですが
今回は前の高知旅行の際に沢田マンションでお世話になったSさんが
高知駅まで車で迎えに来てくださって、一緒にコメダで朝食、お墓参りという初のパターン。
寺田さんのお墓からほんの少し先の神社の入り口に車を停めたら(※これに後日談がある)
坂の上から川や滝のように水が流れて来るのを見て
前日の雨の酷さを実感しましたが、頭の上にはすっきり青空です。

10か月ぶりの寺田さんのお墓参り、ご無沙汰してスミマセンでした、
3日間毎朝来るのでどうぞよろしくとしっかりご挨拶を済ませ
寺田寅彦記念館まで車で送っていただきました。
この日はSさんとはここでお別れして、独りで記念館とメインイベントの文学館での企画展へ。

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ここへ来るのも4度目。
いつもの管理人の方がいらっしゃって、すっかり顔も憶えてくださっていました。
高知に顔見知りの方も増えて、いつ移住してもいいようになりつつあります。

企画展にも行かなくてはならないし、五台山の竹林寺へも行きたかったので
いつものように長居するのはやめようと思いつつ
気付いたら約2時間居座って、管理人さんと話して居ました。
寺田さんを好きな人でないと面白くないであろう、妄想メインのお話です。
夏目先生が熊本から英国へ行って、そこそこ好きだった筈の熊本に帰らなかったのは
寺田くんのいない熊本に戻るのヤダ(東京にいた)からだとか、
もしも寺田さんが生きていたら、小保方さんはどうなっていたかとか、そんな話です。
小保方さんのスタップ細胞見つかったときのニュースが
ちょうど最初に高知を訪れた日だったのを思い出します。
そのニュースを聞いて「そういえば今日女性の科学者が…」というお話をしたのを
はっきり憶えているのですが、2年後にはこんなことになっているとは。
恐らく寺田さんが生きていて、今の理研にいれば、
あるかないか判然としていないような物は発表させないですよね~、
もっと注意深くて慎重ですよね~という結論で一致しました。

そして新潟にいらっしゃると言う寺田寅彦ファンの女性も
寺田寅彦友の会の会合に合わせて、ちょうど高知にいらっしゃるとのことだったので
運がよければお会いできるかと思いましたが、3日間ともさすがにそれは叶わず。
いつかお会いして色々お話したいものです。

そんなこんなであっという間にランチタイムになったので
文学館へ行く前にいつものひろめ市場へ行って、カツオの塩タタキ定食。

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これを食べなきゃ高知に来た気がしない!
腹ごしらえをした後に歩いてすぐ近くの文学館へ。
いつも看板に寺田さんの顔は載っているのですが、今回はまた特別に強調されていて嬉しかったです。

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それにしても毎回思うのは、文学館なのに、いくら寺田さんが優れた俳句や随筆を残しているとはいえ、
なぜ常設展示で特設コーナーまであるのか、本業物理学者なのに。
文学が本業の人は一体どうすればいいのでしょうか。
しかも高知は多くの文学者を輩出していて、文学館にも多くの作家の展示があるのにです。
寺田さん、特別扱いにも程があります、嬉しいけど。

翌日には金沢の中谷宇吉郎記念館の元館長さんが文学館にいらっしゃって
講演会をするとのことでしたが、別の予定があるので行きませんでした。
行けば新潟のファンの方にもお会いできたかもしれませんが、
今回はそういうタイミングではなかったのでしょう。

企画展を見て、常設展示を見た後は高知市内観光へ。
高知駅から出るMY遊バスに乗って五台山まで行きました。

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このバスの運転手さんはいつも親切な方やお話し好きな方が多く、
「観光」とは言えもう慣れている私にも
どうすれば効率よく観て回れるか丁寧に教えてくださいます。
なので運転手さんのおススメの通りに、既に何度目かですがまずは高知市が一望できる展望台へ。

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前に来たときは気付きませんでしたが、環状線沿いのヤマダ電機が展望台から見えるので
もしかして…と思ったら、沢田マンションも辛うじて見えました。
上の画像は沢田マンションからちょっとだけ外れています(イオンは見える)

しばし高知市の風景を堪能した後、
展望台の下の階にある「パノラマ」というカフェに行こうかと思ったのですが、
さらにその下の階に出ていたほうじ茶ソフトに惹かれてお店に入ると
意外にも色々な国の絵本が置いてある絵本カフェでした。

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見晴らしも陽当たりもよくいいお店でした。
それから竹林寺へ階段を下りて行きます。
緑も残りつつの紅葉がとても綺麗でした、いい時期に来てよかったです。

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下界へ降りて夕食を探して帯屋町商店街周辺をうろうろしていると
中央公園がイルミネーションで彩られていました。
今年1年色々あって、必死で高知に来たけど、考えたらクリスマスとかお正月とかも目前。
地元ではクリスマスのイルミネーションなんか特に興味もありませんが
旅先で目にするとしんみりしてしまいます。

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その日は以前入ったことのあるカフェでタイカレーを食し宿へ帰って寝ました。
福岡高知は夜行バスが一番効率いいとは言え、やはり疲れます。

それにしても高知はタイカレーを出す喫茶店カフェ飲食店多いですね。
高知の美味しいタイカレーのお店を探す旅も面白そうな気がします。
安芸も中村も行きつくしたらやってみようかな。
因みにこの日に食べたタイカレーは、福岡のアジア系のカレーを食べ歩いて
舌が肥えている私にはちょっと味が薄かったな。

高知旅行記(2015年2月27日~28日)

2014年に初めて行って以来、1年で2度も行った高知に、
今年も早速行ってまいりました。
本当は3月中旬~下旬のどこかで行こうかと思ったのですが、
2月に追加出勤の可能性がなくなり、天気も良さそうだったし、
ホテルもバスもまだ空いていたということで、急遽決定。
1年で3度も行っているとさすがに慣れたもので
3日前くらいでもさっさと手配完了。
ただ今回は微妙に週末と被っていたせいなのか往復ともバスが混んでいました。
いつも人が少なくて、採算取れているのか心配だったので、
窮屈だったとは言え一安心。
以下長くなるのでTOPページからの方は続きへどうぞ。

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寺田寅彦縁の地を巡る旅 in 高知

高知の旅。こちらが本編です。
1日目
バスの中から真っ暗な高知の街を眺めていました。
道路は濡れて光っているし、
反対車線をすれ違う車は全部ワイパーを動かしています。
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大抵どこかに行くときには、すんでのところで悪天候を回避してきましたが、
今回はどうもそういうわけにはいかないよう。
バスを降りたら止むかもしれないと淡い期待も破れ、
高知駅前には三志士像が雨に濡れ、寒々しげに立っていました。
まず私が行くべき場所は寺田寅彦、3人の妻、両親の眠る墓所。
JRで高知駅から1駅電車に乗っても、降りてから歩くことには変わりないので、
腹ごしらえをしたパン屋から直接徒歩で向かうことに決めていました。
ネットの地図で何となくの方角と距離は確認しておいたものの、
実際雨の中をどれだけ歩かなくてはいけないのか、
山の麓にある寺田さんのお墓に行くのに、細くて急な坂道もあると知っていたので、
やはりこの天気は有難くありません。
雨が降りしきる中、早朝だからなのか、シャッター商店街なのか分からないけれど、
あまり活気があるとは言えない商店街を通り抜け、
地元の人しか歩かないような細い住宅街を歩きました。
車1台しか通れないような道路にも拘わらず、通勤の車が連なり、
結構なスピードで走っています。
あまりにも狭くて危ないときに、車に道を譲ると、
殆どの人が窓越しに手を挙げてありがとうのサインをしてくれたり、
大きくお辞儀をしてくれました。
ちょっと運転は荒っぽいけど、そこはかとない人の温かさが感じられます。
住宅地の中で神社を発見し、お参りして行こうかと思いましたが、
何より先に寺田さんのお墓詣りだと先に進むことにしました。
北へ向かって行くと、寺田さんのお墓の山に着くまでに、
久万川という川と、北環状線を超えることになります。
どこまで歩けばいいのかと、雨で湿った重い靴を引き摺りながら歩いていると、
自分が歩いている場所より、明らかに一段高い場所を、
学生が自転車で走って行く姿が目に入りました。
階段を上ると、目の前に久万川と、それに並行して聳える山が広がっていました。
何度も地図を見たせいかもしれませんが、
地元以外の場所に行くと、自分がどの方角に向かって歩いているか分からないことが多いのに、
ここでは、北へ向かっているのがはっきりと分かります。
しかし福岡市に住んでいる私にとって、南は山、北は海がある方角で、
川は南から北に流れている場合が多いのです。
川と垂直に山がある風景に慣れている私は、北側に山があり、
それと並行して川が流れる風景は、私にとって酷く異質なものに映りました。
しかも山にかかった雲が風で流れて、山が姿を現したり消したりするのは、
恐怖すら覚えるほどでした。
ただ、少し手前に見える低い山が、恐らく寺田さんの墓所なのだろうと思うと、
心細さも少し薄らぐような気がします。
久万川も寺田さんの随筆「鴫つき」に登場した川。
寺田さんも同じ山や川を見ていたのだから、怖いことがあるはずありません。
写真ではよく分かりませんが、久万川沿いから見る西に広がる山の風景が、
水墨画のようでとても綺麗だったのも本当です。
きっと寺田さんだったら、「雨は不便だが、決して悪いことだけではありませんよ」
そんな風に言うはず。
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久万川を渡り、北環状線沿いを歩くと、目印のJAのスーパーと動物病院があります。
動物病院の横の路地には道標がありました。
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ネットで見た道順通りに進むと、畑だった場所に家かアパートを建設中。
その脇に再び道標。
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人が1人やっと通れる程度の舗装された通路を通り、その通路は山へと続いて行きます。
急な坂は雨が降ると滑りそうだし、坂の片側は斜面で足を踏み外したら滑り落ちそう。
傘をさしているのと、気持ちだけのお供え、
寺田さんの好きなコーヒーを持って両手は塞がっているし、
本当に大丈夫なのかと不安を抱えながら山を登って行きます。
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色々考えると足が止まってしまうので、
脇目もふらずに登って行くと、ふと右手の視界が開けて光が見えました。
見覚えのある複数の墓石が目に入りました、やっと着いた。
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左から3番目の奥さんの紳さん、2番目の寛子さん、最初の奥さんの夏子さん、
そして寺田さん。
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手前がお母さんの亀さん、向こう側がお父さんの利正さん。
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それぞれのお墓にご挨拶をしてきました。
寺田さんにはここまで来るの大変だったよと、恨み言も言ってきました。
せっかく来たんだから、お天気どうにかしてくれなくちゃ。
服も靴も雨で重くて冷たかったのです。
お墓の横にはこんな案内板がありました。
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そして寺田さんのお墓にお別れをして、元来た道を下るのですが、
やはり登りよりも下る方が怖いわけです。
年配の親族や、寺田さんのファンの方、お墓詣りに来るの大変だろうな・・・。
降りやまない雨の中、寺田寅彦記念館へ。
お墓から歩いて15分程度のところです。
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時間は9時半を回っていて、玄関も開いているし入れることは入れるのですが、
中に人の気配がありません。
声をかけても誰も出て来ないけど、入場料は無料だしと思い、
勝手に上がらせてもらい、家の中をあちこち見て回りました。
母屋は空襲で焼けてしまったので、修復された物です。
展示物としては、寺田さんが愛用していたカバンや、お手製の絵葉書、
書簡や写真など色々ありました。
ガラスケースに入ったものが多くて、うまく撮影できなかったのが残念です。
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このオルガンには感動しました。
寺田さんの物ですが、ドイツ留学中に夏目先生に預けていたという歴史があります。
しばらくあちこち見ていると、
記念館の管理をされている女性がいらっしゃいました。
別の部屋にいて、気付かなかったのだそうです。
この女性と気付いたら2時間くらいお話ししていました。
寺田さんに縁のある場所の話や、どんな方がいらっしゃるのかとか、
他愛もないことでしたが、寺田さんのことを気兼ねなく話せて
とても楽しかったです。
中には私と同年代くらいの方で、年に1度か2度は訪れる
新潟の方もいらっしゃるそうです。
福岡から来たのに雨で、お墓参りも大変でした~とぼやくと、
「あんまり雨降らないんですけどねぇ」と言って笑われてしまいました。
このときに「寺田さんのお父さんが、寺田さんの健康を祈願して、
石灯籠を奉納した小津神社がこの近くにありますけど行きましたか?」と訊かれました。
私はその神社の話も名前も知らなかったけれど、
さっき通り道に神社があったあの神社、違うよね・・・?
道順を聞いても、さっき通った神社との位置関係が全く分からないし、
とりあえず教えてもらった通りに行こうと思いましたが、
その前に時間を見ると既に11時半過ぎていて、先にひろめ市場で食事をすることに。
表に出ると雨はすっかり止んでいました。
記念館からひろめ市場までは大した距離はなく、
途中に高知城の敷地内にあり、寺田さんの常設展示室がある県立文学館を通ります。
そしてひろめ市場の前にある、高知県立高知追手前高等学校は
寺田さんが卒業した学校であり、故やなせたかしさんの母校でもあります。
尤も寺田さんが卒業した時にはまだ高知県尋常中学校でしたが。
この学校には時計台があり、楽しみにしていましたが、
南海地震のための耐震工事が行われているために見ることはできませんでした。
そして県立文学館へ。
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残念ながら文学館は写真撮影不可。
受付で「寺田寅彦の展示は一番奥にあります」と言われて行ってみると、
他の高知の文学者よりも明らかに、寺田さんにスペースを割いてありました。
寺田さんの家系図から、研究に関すること、書簡、絵、
バイオリンやチェロ、蓄音機、愛用の帽子など、
貴重な展示物ばかりでした。
多分ここでも2時間くらいいましたが、その間誰もいませんでした。
淋しい気がしないでもありませんが、独り占めできたような気がして、
それはそれで悪くありません。
県立文学館では物販があったので、書籍や絵葉書を買いました。
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そしてふと、記念館の傍に寺田さんの文学碑があったことを思い出し、
再び記念館の方へ戻りました。
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花物語」という随筆の「昼顔」の冒頭です。
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この川がもう少し先で左に折れて、その辺りに石碑があります。
そしてこの川は、記念館の真ん前を流れている江ノ口川と言うのですが、
これが次の日に行く場所と、関係があります。
尤もそれに気付いたのは、福岡に戻って来て、訪れた場所の地図を作りながらでしたが。
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そしてここから、記念館で聞いたように小津神社へ向かいました。
この小津神社も入り組んだ場所で、ちょっと分かりにくいのですが、
ふと見覚えのある景色が目に飛び込んできました。
やはりお墓に行く途中に見かけて、お参りして行こうかと思ってやめた神社です。
寺田さんのお父さんが奉納した石灯籠はこれだそうです。
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正面の三日月のマーク、寺田邸にあった灯篭と対照になっています。
お父さんのこだわりなのでしょうか。
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この灯篭、ニヤッと笑っているみたいで可愛かったです。
1日目の寺田さん縁の地巡りはこれで終了。
2日目は「続きを読む」からどうぞ。

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