カテゴリー別アーカイブ: FILMS

God Help the Girl

Belle And Sebastianのスチュアート マードックがメガホンを取った
God Help the Girlを観てきた。

Belle And Sebastianというバンドが本当に好きだった。
これまでたった一度だけ行ったフジロックもベルセバが来たからこそだったし、
当時縁もゆかりもなかった名古屋にベルセバのライブの為に行った。
今まで生きていた中で行ったライブで
心に残るライブTOP5を挙げるなら、初来日時の福岡公演は確実に入る位、
好きで堪らなかったし、思い出の多いバンド。

ただその反動が大きいというか、
ある時期を境に夢から覚めてしまった。
自分の好きだったベルセバがいなくなってしまった気がして
CDも買わなくなったし、ライブで来日しても全然行かなくなった。

それでも「監督脚本:スチュアート マードック」は魅力的でずっと楽しみだった。
最近のPVこそよく観ていないがベルセバはPVが古い短編映画のようで
これもベルセバを特別好きだった理由の一つ。
バンドのメンバーが演技らしいことをしてみたり、
バンドの関係者がPVに出演したり
どこまでも内輪のノリだったけれどそこが手作りっぽくて
友達が作った短編映画を観て、「あいつ出てるよ」なんて笑ってるような感じだった。

そのノリが映画になって、それが不特定多数が観る「映画」として正しいのかどうか分からないけど
あの頃の懐かしさが確かにある。
想像していた通りバンドのメンバーが端役で出ていて
スチュアート自身もほんの少し映った。
劇中のバンドのメンバーとして映っていたボビー以外は
本当に皆サブリミナル的な出演の仕方だったから
「あ、スティーヴィー!」と気が付いたことは気が付いたけれど
どのシーンだったかは分からないというのもある。
それにテレビのブラウン管にLegal ManのPVが映って
古参のベルセバファンが観ても嬉しかったり懐かしかった。
脱退したミックも出演していたし、
もしかしたらこそっとスチュアート デヴィッドもいたかもしれない、
見つけられなかったけど。
イゾベルはチェロを弾いていたけど、バイオリンって弾けるのかな。
ダンスパーティーのシーンで一番右でバイオリンを弾いていた女の子が
イゾベルに見えて仕方なかった。

エンドロールにかかった「Dress Up in You」は
The Life Pursuitで唯一好きな曲。
アルバムは全然ピンと来なくて碌に聴いていないのに
この曲だけは何百回も聴いた。
God Help the Girlなのにちゃっかりベルセバの曲も使ってずるいなぁと思う。
しかも狙っているのかどうか分からないけど
歌詞が映画と合っている。
曲に合わせてバンドのメンバーの名前がエンドロールで流れて
それを見ては一々嬉しくなる。
ベルセバがまだ「サマースクールのようなバンド」だった頃に
他のアーティストのアルバムにメンバーの名前を見つけては嬉しかった頃と同じ。
出演シーンは確信とまで言えないけど、
サントラにはちゃんとイゾベルの名前があった。

ストーリーがありきたりとか、ディテールがなってないとかそんなことはどうでもいい。
イブは拒食症設定だけど全然拒食症患者に見えないとか、
アントンよりもジェイムズの方がどこから見てもカッコいいとか、
細かいことを論えばきりがない。
あの映画ヲタクのスチュアートが、いかにも好きそうな感じの女の子を主人公に
グラスゴーを舞台にポップなミュージカル映画を撮った。
それだけで十分観る価値はあるし、観た甲斐があった。
一部のファンしか観ても面白くないのではないかとも思うけど
スチュアートが撮りたかった物が撮れたならそれでいい。
私も観たかったものが観られたし、本当に楽しかった。
やっぱり私はベルセバを好きだった。

キングスマン

またしても長いこと放置してしまいまして、
読みに来てくださる皆様には本当に申し訳ありません。
1年余り闘病中だった父が8月末に他界しまして、
それに関連するあれこれあり、ブログの更新もろくにできず、
しかも9月は仕事が殺人的に忙しかったりして
ブログのネタになるようなこともなく本日に至ったわけです。
それでも映画に行っていたりはしたのですが
ブログに書く余裕がなかったと言いますか。
四十九日ももうすぐなので、その後は本格的に復帰しようと思います。
今後ともどうぞお付き合いの程よろしくお願いいたします。

で、本当は四十九日までブログは放置しておこうかと思ったのですが、
今日観た映画が余りにも素敵で書かずにおられなかったもので、
と言うことで久々に。

キングスマン
私のPCだけなのかもしれませんが、公式が異常に重いのが難点。

2年に一度くらい私の中で大ブームが起こるコリン ファース主演のスパイ映画ということで
これは映画館で観ないわけにはいかないだろうということで行ってきました。
そしてもう幾つか観たいポイントとしては
「裏切りのサーカス」でコリン演じるヘイドンの元彼役だったマーク ストロングも出演。

この頃私が「観たい!」と思って観る映画=コリンかカンバッチさんの出ている映画に
必ずと言っていいほど出演なさっています。
しょっちゅう観るからなのかもしれませんが、すっかり好きな俳優入りしてしまいました。

そしてもう1つは、以前ジュード ロウを好きで好きで堪らなかった頃に観た「リプリー」

この映画で後半リプリーと親しくなるピーター役を演じていたジャック ダヴェンポート。
「リプリー」ですっかりジャックに惚れ込んでしまった私。
コリンとジャックと出ている映画なんて
私の為に作られた映画としか思えないじゃないか!と
勝手に大興奮して映画館まで行ったというわけです。

サヴィルロウにある高級テイラー「KINGSMAN」の裏の顔は
どこの国や組織にも属さないスパイ集団。
キングスマンのハリーは中東で失った仲間の息子で
街でチンピラをやっていたエグジーをスカウトした。
その頃ヴァレンタインというなの実業家が壮大な人類抹殺計画を
実行に移そうと準備を進めていた。
その計画を「キングスマン」は止めることはできるのか!

というのが大雑把なネタバレしない程度のストーリー。

以下興奮状態でネタバレするのでネタバレNGな人はご注意を。

まず私が楽しみにしていたコリン、ジャック、マークの3人。
もう言うことなしにカッコよかった!
特にコリンとジャックが高級ブランドスーツでガシガシ人殺していく(やっつける?)シーン、
英国俳優ヲタ歓喜です、本当に素敵です!
マーク ストロングはコリンほど派手なアクションはなかったけれど
肝心なところで頼りになる人、美味しいですね!
この3人のためだけに映画代金払う価値あるね!

それからいかにもスパイが持つような道具の数々。
5万ボルトの電流が流れる指輪とか、毒を塗った刃が隠された靴とか
防弾傘とか万年筆とか見てるだけで面白い!
しかもコリンに似合う、やっぱり英国の紳士だね!

更に新しい発見として悪党ヴァレンタインの最凶の手下、義足のガゼル役のソフィア ブテラ。
実に強靭で無駄のない身のこなしが素晴らしかった。
どんな訓練したんだろうと思ったら、新体操フランス代表にいたこともある
ダンサーさんだったと知り納得。
アクションの美しいエキゾチックな美女って最高ですね!

そしてキングスマンのコードネームは円卓の騎士から。
キングスマンのリーダーがアーサー(マイケル ケイン)、
ランスロット(ジャック、ジャック死後ソフィ クックソン)
ガラハッド(コリン)
マリーン(マーク ストロング)

観ながら「ランスロット」って聞いたことあるけど何だっけーとずっと思っていたのですが
円卓の騎士って夏目先生の「薤露行」に出て来たんですよね。
でも夏目先生の「幻影の盾」とか「薤露行」って正直苦手w
ごめんね、夏目先生。

それから前述の「裏切りのサーカス」とのつながり。
コリンとマークが出ているのもそうですが、
コリン演じるハリーは高級テイラーを継いだという設定になっています。
「裏切りのサーカス」ではビル ヘイドン、コードネーム「テイラー」なんですよね。
ここの所、監督や脚本家が狙ったのかどうか分かりませんが、
「裏切りのサーカス」に頭の天辺まではまった私としては
素晴らしくツボな配役です。
そして「サーカス」で元カレ役だったマーク ストロングとの絡みも多いし、
あ、いや、この映画では「仲間」としてですがw
実に眼福でありました。

このところ英国のスパイ関連映画、しかも良質なものが多く
過去の作品と繋がっている感じがある物が多い。
それについてはここで書きましたが、
この「キングスマン」もジャンルは少々他の作品とは違うとはいえ
仲間入りさせてもいいのではないかと思います。
「アナザー カントリー」では主人公ガイ ベネットの、戦死した友人ジャドという設定でしたが
意外にもその後の英国スパイ映画の系譜を作り上げているのはジャド(コリン ファース)だったと。

「イミテーションゲーム」にはコリン出てませんでしたけどね。

これも面白い話です。

・・・なぜカンバッチさん出さなかったw

それにしても情け容赦なく人が死ぬ映画でした。
あんまり血が流れるのとか人がバタバタ死ぬ映画好きじゃないのですが、
冒頭ランスロット=ジャックの超華麗な殺戮アクションシーンを観て
きゃージャック素敵ーってなって、これジャック ダヴェンポートブーム再来じゃね?!
と思ったところで真っ二つにされて死ぬシーン観てしまったショックで
その後誰が何人死んでもどうでもよくなっちゃたよね。
ハリー=コリン死んだときはさすがにショックだったけど。

そうだそうだ。
最後まで触れなかったけど、エグジー役のタロン エガートン。
何かマット デイモンに見えて仕方なかったけど、よかったと思います。
コリンとジャックが好き過ぎてあんまり観てなかったけど、
悪くなかったよ、これはホントに。

もう1回くらい映画館で観たいな。
とにかく眼福だったし痛快だったし楽しい映画でした。

イミテーション ゲーム

イミテーション ゲーム」を観て参りました。
アカデミー賞に8部門ノミネートの割に、結果はパッとしなかったですよねぇ。
まぁアカデミーなんてアメリカローカル賞どーでもえーわということだし、
映画観るたびに好きになるベネディクト カンバーバッチが出てるし、
これは行っておくしかないと楽しみにしていましたが、
ちょっと出遅れた感が無きにしも非ず。
実は去年から楽しみにしていた「味園ユニバース」をやっと観られて満足してしまって
映画館通いをサボっていたのです、本当にごめんなさい。
でも「イミテーション ゲーム」だけは観とかなくちゃなーと
ようやく重い腰を上げて行ってきました。
以下ネタバレします。

続きを読む

味園ユニバース

去年制作が発表になり、半年近く待っていた渋谷すばる主演の映画
味園ユニバース」とうとう観てきました。
先日関ジャニ∞のラジオ公録の際に飛溺氏に連れて行ってもらった
大阪千日前にある味園ビルの地下1階、味園ユニバースが舞台。
・・・と言うほど、ユニバースは登場しなかったのですが
赤犬のワンマンライブですばる演じるポチ男が
ユニバースの舞台で歌ったシーンは
実に華やかで、ちょっと退廃的で印象深いシーンでした。
以下ネタバレ。

続きを読む

2014年映画ランキング

今年はライブに行く回数が例年に比べて少なく、
ライブのための遠征もSuedeで1度大阪へ行っただけでした。
その代わりと言っては何ですが、サッカーの試合と
劇場での映画鑑賞にかなりの時間を費やしました。
ということで、2014年に劇場で観た映画を振り返ります。
まず簡単なデータ。
福岡市総合図書館のシネラ、爆音映画祭の西鉄ホールを合わせ、
延べ35本、年間劇場鑑賞本数最高記録です。
内、2度観た映画は「チョコレートドーナツ」と「嗤う分身」の2本。
今年初上映の作品は28本。
再映作品が5本。
劇場としてはKBCシネマで観た作品が20本(延べ21本)
中洲大洋が3本。
TOHOシネマ天神が3本。
キャナルシティが1本(延べ2本)
T-JOY博多が1本。
シネラ2本、西鉄ホール3本。
KBCシネマダントツ1位です。
そりゃあ観たい映画を探すときKBCシネマの近日公開作品をチェックするくらいだから
当然と言えば当然なんですけどね。
次、Kaorie的ランキング。
再映も含め期待してたほどではなかった映画3本。
・レイルウェイ運命の旅路
・8月の家族たち
・ストックホルムでワルツを
・ブルーベルベット
・アルゲリッチ 私こそ、音楽!
そんなに期待してなかったけどよかった映画3本。
・紙の月
・聖者たちの食卓
・エイトレンジャー2
再映も含め、年間ベスト5。
1、UNDERGROUND(爆音映画祭2014)

アンダーグラウンド 2枚組 [DVD] アンダーグラウンド 2枚組 [DVD]
(2012/04/28)
ミキ・マノイロヴィチ、ラザル・リストヴスキ 他

商品詳細を見る

2、嗤う分身
(DVD未発売)
3、チョコレートドーナツ

チョコレートドーナツ [DVD] チョコレートドーナツ [DVD]
(2014/12/02)
アラン・カミング、ギャレット・ディラハント 他

商品詳細を見る

4、ブルージャスミン

ブルージャスミン [DVD] ブルージャスミン [DVD]
(2014/10/24)
アレック・ボールドウィン、ケイト・ブランシェット: サリー・ホーキンス 他

商品詳細を見る

5、ダラス バイヤーズクラブ

ダラス・バイヤーズクラブ [DVD] ダラス・バイヤーズクラブ [DVD]
(2014/09/02)
マシュー・マコノヒー、ジャレッド・レト 他

商品詳細を見る

以上。
よく観ましたねー。
金額も計算しようと思ったけど面倒だったので諦めましたw
来年も面白い映画にたくさん出会えますように!

映画あれこれ

「嗤う分身」以来劇場で鑑賞した映画の感想をサボっていたので
ここでまとめて書こうと思います。
Filmarksには色々書いているので、ご興味あればご覧ください。
100歳の華麗なる冒険
日本でも高齢者を主人公にした映画は多くなっている気がしますが、
これはスウェーデンの100歳の誕生日を迎えたアランが
老人ホームから脱走すると言うコミカルなロードムービー。
と言うと可愛らしい感じに聞こえますが、このアランというじーさんが結構頭おかしい。
子供の頃から爆発物と爆破が大好きという危険人物っぷりで、
そもそも老人ホームに入れられたのも、家猫を外に放してキツネに殺されてしまい、
そのキツネを納屋諸共爆殺したという経緯。
もう危な過ぎです。
そのアランが適当に辿り着いた電車の駅で若者から一瞬預かったトランクに
大金が入っていることを知らず電車に一人乗り込んだことでマフィアに追いかけられるという
現在のアランの話と
アランがそれまでどんな人生を送って来たかという物語をクロスさせて話が進行するわけですが
その過去の話がまたブラックすぎて時々「ここ笑っていいの?」というレベル。
あれよあれよと言う間に戦争に巻き込まれ革命に巻き込まれ、
有名政治家に出会い、何となく全て切り抜けていく様は圧巻です。
そして特に感傷的になるでもなく、サラッと次から次へと人が死んでいく。
ホラー映画みたいです。
生首飛んできたときは焦ったわw
日本で高齢者をモデルにした映画を撮るにしても、
ちょっとこういうのはできないだろうなぁ。
紙の月
何度か劇場の宣伝で観て、宮沢りえがよさそうだったので観た映画。
ちょうど中洲大洋のポイントが貯まってたので無料で観られました。
銀行の契約社員である平凡な主婦、梨花が
銀行の顧客の大学生の孫の光太と不倫関係になり、莫大な額の銀行預金を横領。
二人で贅沢の限りを尽くしたが、銀行の書類の不備が明らかになり
梨花が追い詰められていくという映画。
この映画は原作があるのですが読んでおらず、

紙の月 (ハルキ文庫) 紙の月 (ハルキ文庫)
(2014/09/13)
角田 光代

商品詳細を見る

ドラマ化もされて評判がいいようですが、観ていません。

紙の月 [DVD] 紙の月 [DVD]
(2014/10/24)
原田知世

商品詳細を見る

なので単純に映画がどうだったかということで語ると、
ちょっと梨花と光太が不倫関係に至る経緯が雑な感じで
もうちょっと何かなかったの?と思う所があったのですが、
それでもなかなか緊張感があっていい映画でした。
それと平凡な主婦を演じるには宮沢りえはオーラあり過ぎますね。
地味な化粧に地味なコートを着て、ポケットに手を突っ込んで歩いてても
銀行の地味な制服着ててもカッコいいんですよね。
今まで気付かなかったけど、意外と男前な感じもして素敵でした。
それから銀行の同僚、隅役の小林聡美。
梨花の横領が発覚して、会議室のようなところで二人で話すシーンがあるのですが
張りつめた空気感が、さすがだなと思いました。
更に意外だったのが同じく同僚の相川役、大島優子。
AKBとかどうなの?とちょっと思ってたけど、悪くなかったです。
梨花が横領に手を染めていくのを知っているかのような発言をして
梨花や観ている側をハラハラさせる演技はよかったです。
そしてテーマソングがThe Velvet Undergroundの「Femme Fatale」

Velvet Underground & Nico Velvet Underground & Nico
(1996/05/07)
The Velvet Underground

商品詳細を見る

映画は薄靄がかかったような、冷たい雰囲気だったけれど、
最後に流れる「Femme Fatale」が生々しく、現実離れした空気を出していて◎。
トム アット ザ ファーム
モヤッとした映画でした。
映画を観る前にある程度設定を頭に入れておかないと
ストーリーに必要な人間関係が理解できないような気がします。
トム(監督で脚本も書いたグザヴィエ ドラン)はゲイで、恋人のギョームは
交通事故で死んでしまった。
トムはギョームの実家へ葬儀の為に向かうのだが、家族がちょっとおかしい。
ギョームが「サラ」というカノジョがいると母親に言っていたため
トムはギョームの友達であると自分の立ち位置を偽らなければならない。
ギョームの兄フランシスは暴力的な男で、トムに対しても家に閉じ込め、
家業である酪農を手伝わせ、母親の為にとウソを吐かせ、
とにかく何かにつけて暴力をふるう。
周囲の村人からも村八分にされている様子。
同性愛者を嫌悪している風だったのだが、トムとタンゴを踊ったり、
いつの間にか寝床がくっついていたりして、
「え、トムとフランシスはそういうことになっちゃってるの?」と
思わずにはいられないような男。
ストーリーはモヤッとしていますが、とても綺麗な映画でした。
「愛のサイコサスペンス」という触れ込みを観て
「サイコサスペンスねぇ」という気がしないでもありませんが、
何だかんだフランシスの存在がエロティックで
暴力的だけどどこか惹かれるところがあるんですよね。
フランシスはDV男の典型で、トムはそれに振り回される典型なのかもしれないけど。
そして最後に流れるルーファス ウェインライトの「Going To A Town」

「ブロークバック マウンテン」や「チョコレートドーナツ」のときもそうでしたが、本当にルーファス何なの。
主役がゲイの映画ではルーファスの映画を使うような決まりでもあるの?!
しかもルーファスの曲のせいで映画そのものの価値が上がってるような気がして
騙されたんじゃないかって気がして仕方ないんだけどw

Release the Stars Release the Stars
(2007/05/15)
Rufus Wainwright

商品詳細を見る


デビルズ ノット

ウエストメンフィス3事件という実際にアメリカで起きた事件に関する映画。
アーカンソー州ウエストメンフィスで3人の男児が惨殺された。
容疑者は3人の10代の少年たち。
しかしずさんな捜査と偏見で容疑者にされた少年たちの、冤罪の可能性を疑った弁護士のロン ラックスや
被害者の少年の母親のパム ホッブスを筆答に、
アメリカの様々な著名人が声を上げ、3人の少年は
「有罪を認める代わりに釈放」という全く意味の分からない司法取引で釈放。
この映画も当然結論が出ないまま終わります。
未解決事件は大好きですが、映画作品として観るにはどうなのかなと
ちょっと思ってしまう内容ではあります。
まぁ啓発目的というのはあるのでしょう。
だいたい私はロン ラックスを演じたコリン ファース目当てで行ったので
内容がどうこうはまぁそこそこ映画としてできていればいいくらいの感じだから
文句はありません。
やっぱりコリンは素敵、スーツ姿カッコいい、コリン大好き。
それより容疑者の1人ダミアン役のジェームズ ハムリックが綺麗な子でした。
若かりし頃のSuedeのギタリスト、リチャードのような美少年でした。
リチャードも今はピザってるけど、加入当初は目が飛び出るような美少年でしたからね。
時間って残酷だね。
365日のシンプルライフ
今年は北欧映画が充実している気がします。
「デビルズ ノット」の後に昼食を食べた後という時間帯に観たので
睡魔に負けて冒頭は記憶にありません、情けないことです。
主人公のペトリはカノジョに振られたのをきっかけに
物が多過ぎる自分の部屋にうんざりして、全て残らずトランクルームに預け、
1日に1つだけ、必要なものを持ち帰り、新しく買い物はせず、
それを1年間続けると言う実験をする。
主人公のペトリを含め、家族もご本人様が演じているという
手作り感満載の映画です。
シンプルに生きようとする人がシンプルに作った映画。
でも服まで預ける必要あったの? トランクルームまで全裸で疾走って
日本だったら下手したら捕まるよwという疑問もある。
まぁ実験ですからいいんだと思います。
「所有とは責任であり、モノは重荷になる」
私の死んだばあさんが、正にこういう感じの人で、
自分の家や部屋はモデルルームみたいでしたね。
ひいばあさんが死んだ時に、その荷物の片付けで大変な思いをしたそうで
その教訓だったらしいです。
以上。
2014年も残すところあと1か月弱となりましたが、
あと何本くらい観られるのでしょうか。
新しい作品ももちろんまだまだあるのですが、
福岡で12月中旬に開催される「爆音映画祭
大好きな「UNDERGROUND」の上映が決定。

アンダーグラウンド 2枚組 [DVD] アンダーグラウンド 2枚組 [DVD]
(2012/04/28)
ミキ・マノイロヴィチ、ラザル・リストヴスキ 他

商品詳細を見る

これは絶対観に行くし、今まで観たかったけど観てなかった映画
「ブルーベルベット」も上映決定。

ブルーベルベット (特別編) オリジナル無修正版 [DVD] ブルーベルベット (特別編) オリジナル無修正版 [DVD]
(2007/11/02)
カイル・マクラクラン

商品詳細を見る

日本公開当時、なぜ劇場で観たのか分からないけど観てて、
もしも今日本で公開されても絶対観るであろう「ドラキュラ」も上映。

ドラキュラ [DVD] ドラキュラ [DVD]
(2009/11/04)
ゲイリー・オールドマン、ウィノナ・ライダー 他

商品詳細を見る

ゲイリー オールドマンですよ。
大好きな映画ですよ。
もう5~6本は観るかも知れませんね。

嗤う分身

嗤う分身」を観てきました。
この映画を知ったのは割と最近のことだったように思います。
宣伝が何となくコミカルなのだけど、邦題の「嗤う分身」という字面が
とてもいい感じに不気味なのと、更に1960年代の昭和歌謡が
「何この映画?」と思わせるに十分だった、そんな感じです。
そして最近観る映画によく出演していてだんだん好きになって来た
ミア ワシコウスカ嬢も出ているということで、突如観に行きました。
今年は既に劇場で25本観たことになりますが、この「嗤う分身」が
今の所ダントツです、こういう映画観たかった!
と声を大にして言いたい映画でした。
オリジナルはフョードル ドストエフスキーの「二重人格」という小説です。

二重人格 (岩波文庫) 二重人格 (岩波文庫)
(1981/08/16)
ドストエフスキー

商品詳細を見る

結構前に買ったまま積んであるので、これを機に読んでみようかと思います。
ただ小説とは主人公の名前が違うので、またちょっと違うのかもしれません。
主人公はサイモン ジェームズという何をやっても上手く行かない、
運に見放された冴えない男でジェシー アイゼンバーグが演じています。
割とカッコいいんだけど、冴えないスーツでぼそぼそ話し、おどおどしている感じが
とても巧かったと思います。
「ソーシャルネットワーク」の人ですね、観てないけど。

ソーシャル・ネットワーク [DVD] ソーシャル・ネットワーク [DVD]
(2011/12/21)
ジェシー・アイゼンバー、アンドリュー・ガーフィールド 他

商品詳細を見る

そして顔は同じなのに活発で仕事ができて、女も簡単に口説いちゃって、
好きな人の住むアパートの正面のアパートに住んで、望遠鏡で覗きしたり、
ゴミ漁ってるサイモンとは正反対のジェームズ サイモンも同じくジェシー アイゼンバーグ。
冴えないサイモンが想いを寄せる若くて可愛いハナ役がワシコウスカ嬢です。
簡単に言ってしまえば、ドッペルゲンガーが自分の人生を乗っ取ってしまうという
よくある感じの話ではあります。
完全にドッペルゲンガーではありませんが、美人で素敵な女性と
彼女に憧れる冴えない地味な女性が変貌を遂げて
美人な女性に成り代わってしまう系の話はありますよね。

ルームメイト [DVD] ルームメイト [DVD]
(2009/11/04)
ブリジット・フォンダ、ジェニファー・ジェイソン・リー 他

商品詳細を見る

「嗤う分身」の場合は「ルームメイト」のような怖さではなく、
もっと説明しがたい、不条理さがメインです。
カフカの小説好きな人はこの映画にはまるかもしれないなと思いました。
因みに私はカフカ大好きです。
それに加えて、古びた建物や、「この世界に昼はないのか?」と思わせる映像の暗さ。
登場する人物がことごとく生身の人間っぽくない感じとか、
現実の世界と隔絶された感じが素晴らしくいいです。
そこに流れる1960年代の昭和歌謡。
出て来る人間は皆アングロサクソンなのに、音楽が日本語というのは、
日常と違う異次元の世界に放り込まれたような感じがします。
それもブルーコメッツとか坂本九とかだから違和感が凄いのですが
そこに描かれる世界が日常の世界と違うので、一回りしてマッチしていました。
3回続けて観たら頭がおかしくなりそうな、素敵な映画です。
好みは分かれるようですが、私は本当に好きでした。
恐らく、ここ数年観た中でもかなり好きな方に入ると思います。
以下、ちょっと気付いたこと。
ネタバレ注意です。

続きを読む

イフ アイ ステイ 愛が還る場所/聖者たちの食卓

10月末の時点で既に劇場鑑賞本数が24。
年内にあと何本劇場で観るのか分かりませんが、とりあえずメモ。
こちらにも簡易メモがあります。
映画の記録にはこのFilmarksが一番いいっぽいです。
イフ アイ ステイ 愛が還る場所
トレイラーか何かを観て、音楽がよさそうだったので観に行った映画です。
ミアはチェリストを目指してジュリアード音楽院を受験。
音楽の趣味は全く合わないけれど優しい両親と、可愛い弟、
友達や素敵な彼氏に囲まれて、悩みも多いけど幸せに暮らしていた。
しかし家族で車に乗っている際に事故に遭い、両親と弟を失い、
自分はこん睡状態に陥り、魂だけが抜けて自分に起きていることを観ているけれど
どうすることもできずにいた。
意識の戻らないミアを訪ねて来ては色々話しかけてくれる祖父母や仲間や彼氏。
皆ミアが意識を取り戻すのを待っているけれど、
家族を失ってしまった自分は意識が戻ってもどうしていいのか分からない。
自分の意志で生と死を選べると分かったミアが下す決断はどちらなのか。
というような映画。
オシャレな若い女の子が好きそうな映画で、
こういう映画ガラでもないよなーwとは思いましたが
人の泣きのツボをしっかり押さえた映画というのが時々あって、
これが正にそんな映画でした。
悪い人、嫌な人が一人も出て来ないし、
モテモテのロックミュージシャンの彼氏、アダムも顔も良い上に性格も良い。
ちょっと出来過ぎてる感が否めませんでした。
うん、でも悪くはなかった、かなり泣いた。
多分サントラはすごくいいと思います。
アダムが劇中で参加していたバンドの曲もありますし、
BeckやSonic Youthも参加していて豪華。

If I Stay If I Stay
(2014/08/19)
Various Artists

商品詳細を見る

知らなかったけど原作もあるのですね。

ミアの選択 (SUPER!YA) ミアの選択 (SUPER!YA)
(2009/11/18)
ゲイル・フォアマン

商品詳細を見る

聖者たちの食卓
インドのシク教の総本山ハリマンディル・サーヒブで500年以上受け継がれる、
無料で振る舞われる10万食分の食事。
作るのは全員ボランティアで、そこでは老若男女問わず野菜を取り、材料を刻み、
水を運び、床を清め、配膳し、食器を片づける。
それを、こちらも老若男女問わず、とにかく大勢で一つの部屋に集まり同じものを食べる。
作る場所にしろ、食べる場所にしろ、
衛生面でどうなんだろう・・・なんて日本人は考えてしまいますが、何だか皆大丈夫っぽい。
たーーーーーくさんの人で、料理をたーーーーーくさん作って、
たーーーーーくさんの人と食べる、それだけをこれといった台詞もなく、
ただ淡々と映した不思議なドキュメンタリーでした。
1時間くらいでしたがじわじわ効いてくる感じです。
filmarksの感想にも書きましたが、これにお金をかけて劇場やDVDを借りて観る人ももちろんいますが、
TVをつけてはみたけど、何も面白そうな番組をやっておらず
あちこちチャンネルを変えているときに偶然この番組をやっていたら
何となく最後まで観てしまうような映画でした。
インドの映画って食べ物が美味しそうに映っているかどうかはともかく
何か観た後にカレーを食べたくなるんですよね。
日本に山ほどあるインドカレー屋の陰謀だと思いますw
今日はタイミングが合わず行けなかったけど、
また近々カレー食べに行かなくちゃ。
まぁしょっちゅう行ってるから、改めて行くってことでもありませんがw

ジャージー ボーイズ/アルゲリッチ 私こそ、音楽!

2014年、劇場で観た映画が述べ22本という過去最高を記録。
それでもまだ観たいのが控えているという、近年稀に見る映画豊作の年です。
10月に入って、また2本観て来たので感想を。
ジャージー ボーイズ
1960年代初頭、「シェリー」や「恋はヤセがまん」で一世を風靡した
ザ フォー シーズンズのサクセスストーリーと、その裏側で繰り広げられた人間関係や
ヒットソングの制作秘話をミュージカル化した作品をクリント イーストウッド監督が映画化。
トミー役のヴィンセント ピアッツァ以外は
ブロードウェイ版でメンバーを演じた経験のある役者が映画版で出演、
歌唱シーンでも彼らが実際に歌っているそうです。
フランキー ヴァリ役のジョン ロイド ヤングの乗り移りっぷりが素晴らしかったです。
何より「よくぞやってくれた」と思ったのはクリストファー ウォーケンの起用です。
クリストファー ウォーケンと言えば「ディア ハンター」で大ブレイクしたわけですが

ディア・ハンター デジタル・ニューマスター版 [DVD] ディア・ハンター デジタル・ニューマスター版 [DVD]
(2012/04/13)
ロバート・デ・ニーロ、クリストファー・ウォーケン 他

商品詳細を見る

この映画ではフランキー ヴァリの歌う「Can’t Take My Eyes Off You」が使われていて、
ウォーケンとは何かと縁があるのです。
この映画で「Can’t Take My Eyes Off You」をボブ ゴーディオと共に書いた
ボブ クリューがオネエであるという事実が発覚したことにより、
以前から漠然と考えていたことが繋がりました。
というか、この曲を書いた人ゲイだよねくらいに思っていたのです。
歌詞は普通のラブソングだけど、ただひたすら好きな人を見て、願望を言ってるだけで
実際に抱き締めたとかキスしたとか言ってるわけでもない。
これきっと何か障害がある恋愛なんだよねぇと思ってたら、
「ディア ハンター」の監督、マイケル チミノが性転換手術をしたという話があったり、
「ディア ハンター」の中で「Can’t Take My Eyes Off You」がかかるとき、
「Can’t Take My Eyes Off You」の歌詞の所で必ずカメラがウォーケンを抜いている(気がする)ので
「あー、チミノが若くて綺麗なウォーケンから目が離せないのね」と思いながら観ていたら、
そもそも「ディア ハンター」って戦争映画じゃなくて
ニックの恋愛映画(メリル ストリープはのけ者という意味で)としか思えくなったり。
1982年にゲイディスコ市場をターゲットにBoys Town Gangが出て来る前にこうなので、
最初からその界隈で注目されていた曲なんだろうなとそう思っていたワケです。
何か色々納得。
ウォーケンからずいぶんずれましたが、この「Can’t Take My Eyes Off You」の誕生秘話が
何だかとても悲しくて号泣してしまいました。
あの曲のイメージはBoys Town Gangのカバーの影響もあるでしょうけど
キャッチーなラブソングという感じですが、
陰にはフランキーにとって悲しい出来事があった。
あの明るいメロディに隠された悲劇が人々の心を捕えるのかもしれませんね。
サビの所、知らない人いないでしょってくらい有名ですからね。
ニュージャージーの若者のアメリカンドリームを渋い色彩と
古き良きアメリカの音楽に載せて描いた秀作です、イーストウッド監督のセンスさすがです。
チラッと自分の出てた古い映画も使ってたりして、結構洒落も効いてましたねw
アルゲリッチ 私こそ、音楽!
毎年大分で行われている「アルゲリッチ音楽祭」
ご本人様出演のコンサートに5月に行く予定でしたが、
Suedeの来日公演と微妙に続いてしまい無理があるので泣く泣くあきらめました。
なのでリベンジという気持ちで観に行った本作。
マルタ アルゲリッチの娘たちから見た、母としてのアルゲリッチ、
そして天才ピアニストであり「女神」であるアルゲリッチの姿を
アルゲリッチの三女のステファニーが追ったドキュメンタリーでした。
毎年日本で音楽祭が行われているだけあって、日本での映像も幾つかありました。
しかしこれを観て「よかった!」と言えるほど
私はまだマルタ アルゲリッチを知らないので、
やはり一度コンサートに行って、音源ももっと聴いて、また観たい映画でした。
何かを表現するときに「言葉では言い表せない」と度々言っていたアルゲリッチ、
音楽も「言葉で語れるものではない」と言っていました。
この人が表現し、何かを語る手段というのはピアノなんでしょうね。
アルゲリッチはシューマンが一番好きなのだそうです。

シューマン:幻想曲&幻想小曲集 シューマン:幻想曲&幻想小曲集
(2001/06/20)
アルゲリッチ(マルタ)

商品詳細を見る

「マダム イン ニューヨーク」「めぐり逢わせのお弁当」

KBCシネマで2本のインド映画を連続で鑑賞してきました。
まずは「マダム イン ニューヨーク
お菓子作りが大の得意で、バリバリのビジネスマンの夫を支え、
ちょっと生意気な娘とやんちゃな息子をとても大切にしている
良妻賢母のシャシは、英語が大の苦手。
旦那にも子供たちにも英語の発音が悪いと笑われ、
英語が話せないからと娘の担任との面談に行っても
娘に「恥ずかしい」と言われるほど。
そんなシャシの姪がニューヨークで結婚式をすることになり
その準備の為に旦那と子供たちより先にNY入りすることになってしまった。
カフェでサンドイッチと水を頼むにも苦労して、心細い中
偶然見つけた「4週間で英語を話せるようになる」という
バスの車体にでかでかと書かれた英会話教室の広告を発見。
そこから家族にも内緒でシャシの英語のお勉強が始まる。
とてもオシャレなインド映画でした。
視覚的にはサリーやシャシの作るインドのお菓子「ラドゥ」が色鮮やかで
とてもきれいで可愛かったです。
そしてインドの保守的な家族社会で自信を失っていたシャシが
時代、世界の最先端、NYにやってきて自信を持ち、
おどおどしたところがなくなり、1人でも堂々と街を闊歩するようになる、
そんな変化も今どきのオシャレな映画が好きそうな女性に好かれそうな感じです。
英会話教室もメンバーも国籍も色々、世代も色々、
先生がゲイで、今までシャシがいた世界とは丸っきり違う新たな世界。
そこに馴染んで行って、最後には「皆私の親友」と紹介するまでになる。
既婚で2人の子持ちとは思えない美しさのシャシに恋心を抱く
フランス人のローランもカッコよかったですね~。
そして家族で唯一シャシが英会話学校に通っていることを知る姪っ子のラーダ。
あの子いい子だった、見た目もすごく素敵だったけど、
最後のスピーチのシーン、シャシに「叔母さんのスピーチの番!」って堂々と振った顔、
その後シャシの旦那が遮って「うちの嫁英語苦手だから」って代わりにやろうとしたときの
「邪魔すんなよおっさん(怒)」みたいな顔、あれはとてもよかった!
今後他の国の映画に登場することも増えるかも知れませんね。
シャシが英語を理解できなくて、他の家族は話せるという設定だったけど、
そこにちょーっと無理があったというか、
シャシはそれでもちょこちょこ英語も話してたし、
最初NYのカフェでやらかしたけど、落ち着けばどうにでもなりそうな感じだったし、
家族の英語だって言うほど発音がきれいな訳でもないw
だけど通じてるからいいってことなのか。
あれで「英語全然分からない」設定にされたら、日本人はどうしたらいいの・・・って
ちょっと凹んでしまいますよね。
そして次に観たのが「めぐり逢わせのお弁当
インドのムンバイにはダッバーワーラーというできたてのお弁当を集荷し、
家庭から会社に届ける弁当配達人がいるそうです。
1日に配達される数は約20万個、その中で誤配送されるされる確率は
600万分の1個だそうです。
そんな600万分の1の確率の誤配送から生まれた、
夫との仲が冷え切った主婦、イラと
妻を早くに亡くして、定年退職間近のサージャンの交流。
インドの雑踏と、ステンレスの4段か5段重ねの金属の弁当箱に詰まった
美味しそうなインド料理、イメージする「インド」そのままです。
イラ役のニムラト カウルが混沌とした映像の中で、凛としていて、とても綺麗でした。
間違って届けられるお弁当の中に毎日入れられる短い手紙、
弁当箱を返す時に入れられる、弁当の味付けへの文句とも
礼状とも思える手紙のやり取り。
メールだのラインだので既読無視があーだこーだ言ってる現代社会で
手書きの手紙のやり取りがとてもゆったりしていて気持ちよかったです。
「マダム~」と「お弁当」どちらが好きかというと、
私の好みとしては「お弁当」のごちゃっとしていて、飾り気のない、
必要以上に涙誘いに来ないところが好きです。
ただこの2本、主人公が美人な主婦で、奥さんは旦那を愛しているけど
旦那はちょっとイマイチだったり、
そんな美人で孤独な主婦に恋しちゃう男性が現れたり、似ているところが多いです。
ただ「マダム~」のシャシは家庭を守る良妻賢母ですが、
NYで自分自身に自信を持てるようになり、自分を理解してくれて、
自分に恋する素敵なフランス人に心揺らぐけど、
最終的にはやはり家族を選ぶ。
そして「お弁当」のイラはあくまでもサージャンとは手紙でのやり取りで、
夫の愛情を取り戻そうと努力はするのに空回り、
しかも夫は浮気までしているよう。
サージャンと一度会おうとするけれどそれも叶わない。
最終的に旦那を捨て娘を連れて、ブータンに移住する決心をしてしまいます。
そこで映画は終わったけど、恐らくイラはブータンに行って、
サージャンもブータンに行ったんじゃないのかなと思うのです。
自由な女性のようで、やはり家族が大事なシャシと、
保守的な女性のようで、最後は旦那より自分の人生を選んだイラ。
対照的な映画だったような気がします。
1つの事柄の表と裏みたいな2作品でした。
どちらもとてもいい作品だったと思います。
「マダム~」は結婚式のシャシのスピーチのシーン、盛大に泣きました。
「お弁当」は全然泣くところはなかったけれど、
何度も繰り返し観たくなる映画です。
KBCシネマでは18日~21日に「マダム~」の有料鑑賞者、
先着20名に、シャシが得意なインドのお菓子「ラドゥ」をプレゼントという
キャンペーンをやっています。
私も「マダム~」の最初の回に行こうと、映画館オープン前から待っていたので
貰えました、「ラドゥ」
1408508475176127.jpg
映画の中では相当甘そうで、甘いの苦手な私はおっかなびっくりでしたが、
いや意外と、思ってたほど甘くなかったです。
でも一度に2個も3個も食べられないな~、これ。