God Help the Girl

Belle And Sebastianのスチュアート マードックがメガホンを取った
God Help the Girlを観てきた。

Belle And Sebastianというバンドが本当に好きだった。
これまでたった一度だけ行ったフジロックもベルセバが来たからこそだったし、
当時縁もゆかりもなかった名古屋にベルセバのライブの為に行った。
今まで生きていた中で行ったライブで
心に残るライブTOP5を挙げるなら、初来日時の福岡公演は確実に入る位、
好きで堪らなかったし、思い出の多いバンド。

ただその反動が大きいというか、
ある時期を境に夢から覚めてしまった。
自分の好きだったベルセバがいなくなってしまった気がして
CDも買わなくなったし、ライブで来日しても全然行かなくなった。

それでも「監督脚本:スチュアート マードック」は魅力的でずっと楽しみだった。
最近のPVこそよく観ていないがベルセバはPVが古い短編映画のようで
これもベルセバを特別好きだった理由の一つ。
バンドのメンバーが演技らしいことをしてみたり、
バンドの関係者がPVに出演したり
どこまでも内輪のノリだったけれどそこが手作りっぽくて
友達が作った短編映画を観て、「あいつ出てるよ」なんて笑ってるような感じだった。

そのノリが映画になって、それが不特定多数が観る「映画」として正しいのかどうか分からないけど
あの頃の懐かしさが確かにある。
想像していた通りバンドのメンバーが端役で出ていて
スチュアート自身もほんの少し映った。
劇中のバンドのメンバーとして映っていたボビー以外は
本当に皆サブリミナル的な出演の仕方だったから
「あ、スティーヴィー!」と気が付いたことは気が付いたけれど
どのシーンだったかは分からないというのもある。
それにテレビのブラウン管にLegal ManのPVが映って
古参のベルセバファンが観ても嬉しかったり懐かしかった。
脱退したミックも出演していたし、
もしかしたらこそっとスチュアート デヴィッドもいたかもしれない、
見つけられなかったけど。
イゾベルはチェロを弾いていたけど、バイオリンって弾けるのかな。
ダンスパーティーのシーンで一番右でバイオリンを弾いていた女の子が
イゾベルに見えて仕方なかった。

エンドロールにかかった「Dress Up in You」は
The Life Pursuitで唯一好きな曲。
アルバムは全然ピンと来なくて碌に聴いていないのに
この曲だけは何百回も聴いた。
God Help the Girlなのにちゃっかりベルセバの曲も使ってずるいなぁと思う。
しかも狙っているのかどうか分からないけど
歌詞が映画と合っている。
曲に合わせてバンドのメンバーの名前がエンドロールで流れて
それを見ては一々嬉しくなる。
ベルセバがまだ「サマースクールのようなバンド」だった頃に
他のアーティストのアルバムにメンバーの名前を見つけては嬉しかった頃と同じ。
出演シーンは確信とまで言えないけど、
サントラにはちゃんとイゾベルの名前があった。

ストーリーがありきたりとか、ディテールがなってないとかそんなことはどうでもいい。
イブは拒食症設定だけど全然拒食症患者に見えないとか、
アントンよりもジェイムズの方がどこから見てもカッコいいとか、
細かいことを論えばきりがない。
あの映画ヲタクのスチュアートが、いかにも好きそうな感じの女の子を主人公に
グラスゴーを舞台にポップなミュージカル映画を撮った。
それだけで十分観る価値はあるし、観た甲斐があった。
一部のファンしか観ても面白くないのではないかとも思うけど
スチュアートが撮りたかった物が撮れたならそれでいい。
私も観たかったものが観られたし、本当に楽しかった。
やっぱり私はベルセバを好きだった。

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