コーヒーをめぐる冒険

コーヒーをめぐる冒険
こうやって感想に書くことは書くけれど、
あんまり人に言いたくなくて、独りで思い出してはクスクス笑っていたい、
そんな映画が時々あります。
この映画は正にそんな映画。
タイトルで「コーヒー」って言ってるし、モノクロだし、
何と言っても私の最愛の「ドイツ映画」だし、
これは観とかなくちゃダメですよね!
更に主人公のニコ役のトム シリングが
昔のブレット アンダーソンにちょっと似ていて好きな感じ。
やっぱり観とかなくちゃと、とても楽しみにしていた映画でした。
監督はドイツの新鋭、ヤン オーレ ゲルスター。
彼がドイツ映画テレビアカデミーの卒業作品として制作したのだそうです。
主人公のニコが恋人の家でコーヒーを飲まなかった朝、
何をやっても上手く行かない1日の始まりの合図。
彼女には振られ、キャッシュカードはATMに吸い込まれたまま返ってこない、
免停は解除にならないし、電車に乗ろうと思えば券売機が壊れてて無賃乗車扱い。
映画のあちこちでニコはコーヒーを飲もうとするけど、
ビックリするような高額のコーヒーはお断りだし、
ポットのコーヒーは切れてるし、店に入ればコーヒーメーカー壊れてるし、
自販機は故障中だし、どこに行ってもコーヒー飲めない。
買い物に行くのに30分も車でぶっ飛ばさなきゃいかんような田舎ならともかく、
ベルリンの大都会だというのになぜ?!!!
ふ つ う の コ ー ヒ ー を飲みたいだけなの!
そんな不運なニコの1日を淡々と追った映画です。
とても軽い映画でした。
ヤマがなければオチもない、「うまくいかねーなー」ってだけで、
一瞬上手く行きかけてもやっぱりダメ。
それを全部チャラにするようなスカッとする出来事もない。
ハリウッドならスカッとさせるだろうけど、そこはさすがドイツの新鋭監督です。
感動するような話でもないし、本当に何も心に残らない映画でした。
ただただコーヒーが飲みたくなる、そんな映画。
だからと言って「箸にも棒にもかからない映画」なのかというと
そんな映画では全然なく、ワタシはこういう映画非常に好きです。
最初に書いたように「独りで思い出してクスクス笑いたい」そんな映画で、
観客の感情に訴えて涙を誘うようなところが一つもないこの作品は、
もう本当に堪らなく好きなタイプです。
2014年早くも1位が来たか?!というくらい。
何も残らないけど、何度でも観たい映画です。
終わった後帰る途中にK○LDIの前を通るのですが、
どうしても飲みたくなって思わずコーヒー貰っちゃったよね。
でも「もう今日は終わりなんです」って言われたらどうしようかと思ったよねw
無事にもらえてほっとしたのは言うまでもありません。
あ、そうそう。今日の劇場(いつもの)KBCシネマに到着して席に着くと、
どこからともなくコーヒーのいい香りが・・・。
これ、もしかして演出の一つなの?!と思ったら、
同じ列に座っていた人が、KAL○Iの袋を持っていたせいでしたw

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