先生と僕~夏目漱石を囲む人々~

先生と僕① (―夏目漱石を囲む人々―) 先生と僕① (―夏目漱石を囲む人々―)
(2010/11/22)
香日ゆら

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先生と僕② ―夏目漱石を囲む人々― (MFコミックス フラッパーシリーズ) 先生と僕② ―夏目漱石を囲む人々― (MFコミックス フラッパーシリーズ)
(2011/04/23)
香日 ゆら

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先生と僕 3 ―夏目漱石を囲む人々― (MFコミックス フラッパーシリーズ) 先生と僕 3 ―夏目漱石を囲む人々― (MFコミックス フラッパーシリーズ)
(2012/01/23)
香日ゆら

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先生と僕 4 ―夏目漱石を囲む人々― (フラッパーコミックス) 先生と僕 4 ―夏目漱石を囲む人々― (フラッパーコミックス)
(2012/11/22)
香日ゆら

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夏目漱石先生と、その友人や「先生大好き」な門下生たちとのやり取りが
面白おかしく、時々ホロリな感じで4コマ漫画で描かれています。
4巻になると夏目先生が亡くなってしまうので、
門下生さんたち同様「先生大好き」なワタシも読んでて鬱になってしまいました。
ワタシは門下生さんの中では寺田寅彦、鈴木三重吉、芥川龍之介が好きですが、
彼らと夏目先生とのエピソードも本当に面白かったり素敵だったりします。
夏目先生の門下生最古参の寺田さんは、
「先生が忙しいので、木曜日の3時以降に集まるようにしよう」(三重吉さん発案)
とされた木曜日には来ず、いつも違う曜日に来ていた人。
来てもぼーっと何をするでもなく、夏目先生の傍にいるだけでいいという
何とも不思議なお人です。
「木曜日に来れば色んな人が来て楽しいから」と言われても、
自分は先生に会いたいから来るのであって、他の人なぞどうでもいいと言っていたそう。
その気持ち、痛いほどよく分かります。
三重吉さんは先生に宛てて三間(約5.4m)に及ぶ手紙に、
夏目先生のことばかり書いて送りつけたという伝説を残しています。
しかもその手紙は、夏目家に泥棒が入ったときに、
泥棒が庭先にウ○コしていって(そうすると捕まらないと言われたらしい)
その尻拭き紙に使われるという悲劇的なオチがあります。
ちゃんと残ってたら面白かっただろうになぁ。
このマンガにはいくつか夏目先生の書簡や、門下生が夏目先生に関して記した物、
日記なども掲載されています。
その中で、久米正雄と芥川龍之介に宛てて書かれた手紙があります。
「焦ってはいかん、根気強くあれ」と新米の門下生に対して、
とても丁寧な手紙であります。
芥川さんはその後、ご存じのとおりの最期を遂げるわけですが、
4コマ漫画に、芥川さんが死の数日前に夏目先生の墓の前で目撃されたエピソードがありました。
このマンガの中でか別のところでか書いている方がいらっしゃったのですが、
もしもこの頃に夏目先生が健在だったら、
「芥川くん、死ぬのはいけない」と言って、止めたかもしれないし、
夏目先生の言うことなら、芥川さんも聞いてたかもしれない。
芥川さんの「葬儀記」も一部掲載されています。
青空文庫で読めます。
形式ばってて、あんまり泣くような雰囲気じゃないよねと思ってたけど、
葬儀が進むにつれて涙がこらえ切れなくなり、
後ろにいた久米さんまでも涙目だったものだから、
芥川さんの涙腺が決壊した話もマンガで描かれています。
芥川さんの作品は夏目先生の作品よりもっと前から好きですが、
これを機に読み直してみようかと思います。
また違った視点で見られるかも。

歯車―他二篇 (岩波文庫 緑 70-6) 歯車―他二篇 (岩波文庫 緑 70-6)
(1979/08)
芥川 龍之介

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それにしてもこの春日ゆらさん、本当に面白くていい4コマ漫画を書いてくださったと思います。
色んな先生周辺の書いた作品で、知っているエピソードも多かったのですが、
夏目先生がとても可愛かったり、
寺田さんの超秀才なのに全然すごそうに見えないボーっとした
掴みどころのない不思議ちゃんな感じとか、絵も上手く特徴でてるなーと思いました。
正岡子規だけは坊主頭のイメージなので、「あ、これ子規なんだ」って思ったけど。
寺田さんと言えば俳句も詠みますが物理学者なんですよね。
でも随筆もたくさん書いていて、結構面白そうです。

寺田寅彦随筆集 (第1巻) (岩波文庫) 寺田寅彦随筆集 (第1巻) (岩波文庫)
(1963/01)
寺田 寅彦

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「先生と僕」の1巻に夏目先生について書いた寺田さんの文章が載っていて、
読んでいてじわっと来ます。
寺田さん、本当に夏目先生のこと好きだったんだなぁ・・・。

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