大阪の旅。その2

しょんべん臭い街を離れ、向かうは飛田新地。
そこへ向かう街並みも、どこか昭和の匂いが漂っていて、
独特な古くてこじんまりした建物が多い。
カフェー建築っぽい建物もちらほら、歩いているだけでも楽しい路地でした。
しかしこの辺、阪神の震災であんまり被害なかったのかな、
大阪も結構揺れたはずだけど。
大きい地震あったら避難大変そうだし、火事起きたらひとたまりもなさそうです。
そんなことを考えつつ、積もる話もありまして、
喋りながら飛溺氏とを歩いていると、
突如、ネットで良く見る風景が目に飛び込んできました。
飛田新地です。
大正時代に作られた遊郭で、1946年にGHQによる公娼廃止から、1958年の売春防止法施行まで
赤線として公然と売春が行われていた地域で、今でも行われています。
ただ2012年の現在、表向きには売春はいけませんので、「料亭」という格好で営業中。
が、料亭にやってきたお客と、店の仲居さんが恋に落ち、
店内でやることやったということになっているそうです。
そんなわけねーじゃんwというツッコミはしたいけどなしの方向で。
因みに大阪にはいわゆる「ソープ」というものはないのだそうです。
2階の高さに、漢字2文字ほどのお店の名前が書かれた白くて小さな四角の看板が
道に沿っていくつもずらりと並ぶ風景は、
何度も何度も写真では見たことがあったけれど、
実際に目にすると想像以上に壮観でした。
建物の入り口から中を覗けば、玄関口に可愛いお嬢さんが座っていて、
その隣にはだみ声のおばちゃん。
おばちゃんなんだかおっさんなんだか分からないような声で、客を呼び込もうとします。
じっくり見たいけどどうにも女の子の姿をじろじろ見るのは気恥ずかしくていけませんw
明るいので余りはっきりは見えなかったけれど、
ピンクや紫のライトが女の子を照らしているような感じ。
昭和初期の建物にはそぐわない雰囲気ですが
そのギャップがまた異空間な空気を醸し出しています。
夜だったら更に綺麗なんだろうな。
そして若い男性が2、3人連れだってうろうろ歩きまわっていたり、
車でノロノロ走りながら、駐車場を探しながら、女の子を品定めしていたり、
自転車に乗った男性が店内のおばちゃんと交渉していたり。
地元の九州最大の歓楽街でもお目にかかれない光景です。
中洲みたいな歓楽街は歩いていても、雑居ビルの前に、
いかにも関係者といった風情の男性が電話をしながら立っていたりするだけで、
通りからお客さんの相手をする女の子の顔を見るということはありません。
どんな女の子が働いてるのかなんて知る由もないわけです。
かつては借金のかたに取られて働かされるということが多かったのでしょうが、
今ではどうなのでしょう。
色々事情があって働いている人もいるのだろうし、
そうでもないけど働いている人もいるかもしれないし。
歩きまわっているときに、仕事上がりの女の子が店から出て来たのを見かけましたが、
どこにでもいそうな女の子がどうってことなく、お店の中にいる誰かと言葉交わして、
お疲れさまと言いながらどこかへ行ってしまうような感じ、考えていたほど悲愴感もなかったな。
西成のこの周辺はカメラで撮影しようとすると怖い人が飛んでくるとか、
カメラ取られて壊されるとか物騒な話をあちこちのレポやサイトで読んでいたので
余り写真は撮ってこられませんでしたが、
大正時代に建てられた妓楼を、居酒屋チェーン店が買い取って、
本来の「料亭」として営業している鯛よし百番の写真を記念に撮って来ました。
DSCF0032blog.jpg
飛田新地で数少ない、写真撮影できそうな建物だから、
これまでにも散々写真に撮られてきているのでしょう。
しかしネットの写真で見たよりも、意外にこじんまりしている印象。
いつかこの建物の中に入るのが夢ですが、
何しろかつては妓楼だった建物です、美味しくご飯が食べられるのかw
いや、食べ物の味その物ではなく、
その建物に付いたというか憑いた空気が何とも・・・w
建物の内部には大変興味がありますので、ぜひ入ってみたいとは思います。
噂の食べログで鯛よし百番を見ると、食べ物の味とか二の次で、
建造物そのものと、周りの環境がメインになっていて笑いました。
考えることは一緒なんですね、皆さんw
そしてもう1か所、ここが飛田新地の中でも一番特筆すべき場所かもしれません。

大きな地図で見る
グーグルさんすごいね、飛田新地を普通に撮影してるw
お店の女の子も顔にボカシかかってるけど写ってるじゃないかw
右手の壁は、遊郭で働く女性たちが逃げないようにと、飛田遊郭を囲っていた壁で、
「嘆きの壁」と呼ばれています。
この壁、壁の上は道路になっているのですが、この壁を境にして、
新地側と反対側がまるで別世界なのです。

大きな地図で見る
少し向きを変えてみると、阿倍野の高層住宅地です。
飛田新地側から見た壁は、刑務所の壁よろしく高くて冷たいだけのコンクリートの壁ですが、
壁の上はというと、新興住宅地によくあるお洒落な装飾や花壇植木がある、
レンガ模様の歩道。
たった1枚の壁、1本の道路を隔てて、この異次元空間。
どういう思いで壁のこちら側で働いて、どういう思いで壁の向こう側で生活しているのか、
当然この高層マンションに住む大人は、壁のこちら側に何があるか知っているでしょう。
そういった人間の心情にも興味深々です。
未見だけど、「千と千尋の神隠し」ってこういう世界がモチーフになった話なんですね。
観てみようかな。
そしてここの上からなら新地内の様子が写真撮影できました。
DSCF0034blog.jpg
しかしこの写真を撮ったときに、着ていたコートのファスナーがバキッと壊れましてね、
やっぱりここは写真撮影とかしてはならないところなんだなと痛感。
怖いおにーさんがいなくても、かつてここで亡くなったかもしれない女性の霊魂様は
ちゃんと見ていらっしゃるようです凹
(注:多少脚色しています。心霊現象とか簡単に信じる人がいるので念のため)
飛田新地を後にする際に、あの有名な「飛田新地料理組合」の看板も発見。

大きな地図で見る
この周辺は写真撮れても皆同じような場所ばかりだから、
いっそグーグルさんに写真はお任せして、見ることや雰囲気を味わうことに専念した方がよさそうです。
ホントにすげー、グーグルさん。
いつか東京の吉原の遊郭後、千束4丁目周辺も行ってみたいけど、
飛田新地のような情緒は残ってないんだろうなー。
ただのソープ街なら中洲でもいいわけだし、浄閑寺にお参りに行くとかくらいかな。
ここから普通の大阪へ。
観光スポットではなさそうですが、浪速の台所と呼ばれている黒門市場。
ここで飛溺氏おすすめのしょうがのてんぷらなるものを食べました。
TVのケンミンショーでも紹介されたとお店のおばちゃんが仰ってましたが、
紅生姜のスライスに衣つけて揚げたものです。
そんなの初めて聞きました、斬新ですが、大阪ではそうでもないらしいです。
小さい頃からお寿司を頼むと寿司には見向きもせずに生姜しか食べないので、
器の裏側に貼り付けて私の視界に紅生姜が入らないようにしたなどというエピソードを
親からよく聞かされました、確かに生姜は好きだがそんなことは憶えてないよ。
そんな自分なので、喜んで食べてみました。
これが美味しい!!
衣が美味しいのとおばちゃんが自信もって言ってたけど、確かに衣も美味しいし、
ほどよい辛味もあって、最高に美味でした。
あんなの出されたら、他に何も食べずあればっかり食べてると思いますw
福岡でも食べられるところないかいな。
てか、普通に揚げれば家でも食べられるのかな。
そしてテクテク歩いて難波の丸福珈琲さんへ。
ここは飛溺氏と行くのは2度目ですが、
その前に一度親戚に連れられて来たことがある老舗の珈琲店です。
オールドスタイルな喫茶店で大好き。
ここでしばらく話し込んで、暗くなった頃梅田へ出て行き、
その1週間前に福岡で会ったばかりで、佐賀から出てきていたひじきさんと合流。
梅田にてなぜかウンコ談義しながらお好み焼きを食べました。
いや、結構真面目な話だったんですよ。
その後さらに大阪のTさんと合流しに、カンテグランデというインドカフェ?へ。
偶然にもその日、Tさんから飛溺氏に連絡が入ったそうで、
何か知らないけど、色んな人が集まっちゃった感じです。
そういう日が時々あります。
このカンテグランデの中津本店はウルフルズがかつてバイトをしていたお店だそうで、
「大阪ストラット」という曲にも登場します。
ここでチャイを飲みました、チャイ大好きです。
コートのファスナー壊れててちょっと寒かったのでw暖まってよかったです。
福岡にもできないかなーと思ったけど、福岡は西新に行けば
50m間隔でインド料理屋とかインドカレー屋があるので難しいかなw
巷では韓流が大人気なようですが、私の愛する西新は
印流ブームです、てかもうずっと昔からインド多過ぎですw
福岡市全体見ても、インド料理屋って結構多いんですよねぇ、ありがたいことに。
その後ひじきさんと別れて、3人でガストで夜明かし。
Tさんは途中で帰られましたが、この辺の過ごし方はいつもの感じでした。
でも外で誰かと夜明かしするの、すごく久しぶりだったので楽しかったです。
そんな感じで朝7時くらいの新幹線で大阪を後にしたわけです。
西成飛田を案内してくれた飛溺氏には心底感謝です。
さすがに1人で行くのは何だかなという場所なので、
連れがいてくれて本当に心強かった。
この週末は天気もよくて、余り寒くもなく、マフラー忘れてコートはそんな具合だったけど、
さほど苦労はしなかった、本当によかったです。
次は通天閣上って、飛田百番で食事して、三角公園も行かなくては。
その前にとりあえず、丸山隆平のお芝居、BOBのチケットを取って、
5月に大阪にまた行きたいですね~~~。
帰宅して親に嬉々として西成に行って、飛田新地も行った話をしたら、
そりゃあこいつは嫁に行けねーわなというような顔をされてしまいました。

大阪の旅。その2」への2件のフィードバック

  1. 飛溺

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    おい、グーグル・・・w
    好きな街だからその歴史や現状を知ることはやぶさかでないし、
    いっそのこと、我々2人で「料亭」利用の入店という妄想を・・・w
    カンテグランデは中津本店のほうが断然イイので次回ぜひ。
    で、昨晩はこれまたT氏とその中津本店→インド料理屋でしたw
    次回福岡訪問は西新のインド料理屋をリクエスト~

    返信
  2. KAORIE

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    あの屋根にカメラ乗っけた車で西成とか飛田新地内を走るグーグルカー。
    容赦なさすぎるw
    飛田新地内を一回りしてお店のお嬢さんとおばちゃんが写りこんでたのもビックリだけど、
    嘆きの壁の花壇で荷物いっぱい横に置いてるおっちゃんも
    なかなかシュールな光景でございました。
    2人で料亭の利用って、本当の料亭ですか、それとも「料亭」の方ですかw
    いや~楽しい~~~☆
    ここのところインド料理屋のカレーが食べたくて仕方ないので、
    来週でも西新のインド料理屋行くかと思っているのだ。
    学生の街なので安くて美味しいインド料理屋なので次回来福時行きましょう。

    返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です