あなたになら言える秘密のこと(ネタばれあり)

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サラ・ポーリーイザベル・コイシェ

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ワタシはまだ観てませんが、

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(2004/04/24)
ペドロ・アルモドバルアウグスティン・アルモドバル

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この映画の製作陣による映画。
ユーゴスラヴィア紛争がらみということで観てみたんですが、
何かぬるい映画観ちゃったなって印象です。
タイトルが露骨に自分探し中の女性向けみたいなのも気に入らん。
工場で働く耳の悪いサラは他人と打ち解けることもなく、
仕事と食事と刺繍で1日を過ごしている。
無遅刻無欠勤の真面目過ぎる仕事ぶりを心配した上司が
「1か月休暇を取れ、そうだ旅行なんかどうだ」と勧める。
ハンナはとりあえずバスに乗り込むが、
これと言ってしたいこともなく、偶々入った中華料理店(BGMは日本の歌)で
客が「石油採掘場で事故が起き、怪我人の看護士をさがしている」と
誰かと話しているのを耳にして
「自分は看護士だ」と言って現場に同行する。
患者のジョセフは同じ職場で勤務していた自分の親友が
自殺するのを助けようとして自分も大火傷と骨折、
角膜損傷という重傷を負っている。
初めは頑なだったハンナがジョセフや、現場に居る数人の
「孤独な人々」と触れ合う内に、少しずつ心を開いていく。
そしてハンナが隠しているであろう何かに興味津津のジョセフに
自分の身に起きた過去の出来事(クロアチア内戦時の集団レイプ被害)を
少しずつ話し始める。
簡単に言うとそんな話。
たぶん、ユーゴ紛争に関して何も知らないで観たら、
ハンナの過去の辛い経験に涙したりもできたんでしょうが、
何かサラーッと流された感が否めない。
この映画を観て、ユーゴ紛争について勉強しようと思ったという感想を
ネットでもいくつか見かけたけど、
色々分かって来ると、この映画のぬるさに腹が立ってくる気がしますよ。
あんまりオススメできない。
別にクロアチア紛争の被害者っていう設定じゃなくてもいいでしょ。
紛争持ち出さなくても、もっと身近につらい経験って色々あるじゃないですか。
反則だよなぁ、これ。
それに作り手は「観た人が自由に解釈して欲しい」ってことらしいですが、
それにはちょっと余りにもエピソードや、
真実や結果に持っていくまでの過程の描写が雑すぎです。
ただワタシが「クロアチア紛争がらみ」という視点で観たからこういう感想ですが、
そうじゃなければ、そこそこ感動モノなのかも知れません。
いや、どうかな。
それだったらそもそも観ないかもしれない。
音楽は結構よかったです。
Antony & The Johnsonsの曲が使われてて、そこはちょっと泣けた。
いや、単純に曲に感動してですが。
あとハンナが入った中華料理店で掛っていた
不思議な日本語の曲もおもしろかったです。
それから俳優陣!
サイモンという、気のいい採掘場の料理人が出てきます。
毎日色んな国の料理を、その国の音楽に合わせて作り、
現場の他の人間に「ハンバーガー出せ、ロックかけろ」とか言われながらも
いつも穏やかなヤツです。
ハンナはいつもリンゴとチキンと白米ばかり食べていたけれど、
ジョセフに持って行った、サイモン作のニョッキや牛肉が美味しそうで、
つい残り物を口にしてしまう。
それから皆が料理に文句を言っても「美味しい」と言って
ハンナだけは黙々とサイモンの料理を食べるんです。
現場にあるブランコに並んで座って、どうでもいい会話をするシーンは、
雑な緩さではなく、いい緩さがあってよかった。
で、サイモン役の俳優、どっかで観たことあるんだよと思ったら、
ペドロ アルモドヴァルの

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(2004/02/16)
レオノール・ワトリングハビエル・カマラ

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これに出ていた看護師役のハビエル カマラ。
ちょっと気が弱そうだけど、優しくていい味出してました。
「トーク トゥ ハー」は難しい役だったけどなー、
賛否両論だったし(ワタシは好きです)。
ジョセフ役のティム ロビンスは好きな俳優ですが、
これは役があんまり良くないな。
全体的に非常に残念な映画でした。

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