ユーゴスラヴィア関連映画

ウェルカム・トゥ・サラエボ [DVD] ウェルカム・トゥ・サラエボ [DVD]
(2005/11/25)
スティーブン・ディレーンウディ・ハレルソン

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紛争真っ只中のサラエヴォへ派遣された外国人ジャーナリストたち。
サラエヴォ市街で続く銃撃や砲撃に、
老若男女問わず命を落とし、街は血の海と化すのを目の当たりにしながら、
自分たちもいつ銃撃されて死ぬとも分からない。
イギリスのジャーナリストのマイケルは戦争孤児たちを追い、
施設にいた、母親に捨てられたエミラという少女と親しくなる。
時を同じくして、戦争孤児をバスで出国させ、外国の家庭に里子として預け、
子供たちを救出する計画を持ち込んだニーナ。
マイケルはエミラを自分の家で面倒を見ると申し出、
ニーナのバスにエミラを乗せる。
映像には本物のニュース映像を使用し、
ストーリーも実在するジャーナリストがモデルとなっています。
ジャーナリストが個人的な感情から1人の孤児を助ける、
これは偽善ではないのか。
ケヴィン カーターの「ハゲタカと少女」の写真を思い出します。
「ジャーナリズム」と「人間の良心」と「偽善」
マイケルの行動は正しかったのかどうか。
ただこのボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争を含むユーゴ紛争には
何一つ「正解」は無かったし、
各民族がそれぞれ「自分が正しい」と正当性を主張した。
語弊はあるだろうけれど、マイケルの行動は、
マイケルがそれでいいと信じて行動したのならいいのだろうし、
エミラがイギリスのマイケルの家族と幸せに暮らし、
行方の分からなかった母親と連絡がついた際に、マイケルが現地へ飛び、
実の母親に英語で話すシーンを観たら、
エミラが幸せなのだから、これでよかったのだろうと思います。
しかしもちろん、エミラのようにいい里親に巡り合えた子供ばかりではなく、
外国生活に苦労した子供もいるだろうし、
里親も見つからず、命を落とした子供もいる。
何が正解とか正しいとかよりも、それが事実という以外にないのでしょう。
ちょうどNHKで「ユーゴスラビアの崩壊」という何年も前に放映された
6夜連続のスペシャルがあって、それも観たのですが、
セルビア、クロアチア、ボスニア・ヘルツェゴビナの各国大統領が、
どれも負けず劣らずの狸。
ユーゴ紛争で戦犯扱いされたセルビアのミロシェビッチが、
実は一番小物だったのかも知れません。

パパは、出張中! [DVD] パパは、出張中! [DVD]
(2008/09/26)
モレノ・デバルトリ;ミキ・マノイロヴィチ

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エミール クストリッツァの初期作品。
第二次大戦直後のサラエヴォ。
新聞に載っていたスターリン批判の風刺画を愛人の目の前で
「面白くない」と言っただけで逮捕され強制労働に従事させられたメーシャ。
妻のセーナは子供たちに「パパは出張中だ」と伝える以外にない。
しかしこのメーシャ、いい父親ではあるのですが、
同情に値しないスケコマシ。
強制労働でもやって反省しろってな話ですが、
家族と一緒に住み始めても、やっぱり仲間と一緒に女を買いに行ってしまったり。
セーナが「どうせ女買いに行くんでしょ!」と怒ると、
「じゃあマリク(次男)を連れてく、これで信じるか!」と
マリクを連れて行ってもやっぱり女遊び。
夢遊病持ちのマリクはメーシャが女とよろしくやってるときに
行方不明になってしまい大騒ぎ。
セーナを演じていたのが「サラエボの花」でエスマを演じた
ミリャナ・カラノヴィッチ。
さすがに若かったけど、今とあまり変わらず。
この人声が低くてすごく素敵です。
この映画でも「サラエボの花」でも誰かしらとつかみ合いの喧嘩をしています。
熱いなーw
この映画の冒頭に、「紛争により原版消失のため云々」というテロップが出ます。
実はここが一番涙出るところなのかも知れません。

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