BAGDAD CAFE New Director’s Cut

先日も書いたとおり、今日は
バグダッド カフェ ニュー ディレクターズ カット版」を観てきました。
以前は「完全版」をDVDかビデオで観たのですが、いつか映画館で観たかった!
今日は水曜日でレディースデーだったのと、休日が重なったのもあるのでしょうが、
普段滅多に満員にならない映画館が隅から隅まで人人人。
補助席まで出来てました、やっぱり好きな人多いんだなー。
男女比も年齢層も満遍なくでした。
監督が自ら色や構図を調整したというだけあって、
以前観たのよりもかなり色彩がシャープになった印象を受けました。
元々砂埃に塗れた前半と、色彩鮮やかな後半というイメージだったけど、
それがさらに強調されて、スクリーンで観ているとちょっと酔いそうなくらい(笑)
あと独特な角度のカメラとか、テレビで観るのとはやっぱり違います。
砂漠の真ん中のモーテルとカフェ「バグダッド」に
小太りなドイツ人旅行者の女性、ヤスミン(Jasminだけど、ドイツ語読みか)がやって来る。
「バグダッド」の女主人のブレンダは仕事に追われ、ダメ亭主を追い出し、
ピアノでバッハを弾いてばかりの息子とその子供と、
アホな娘に怒鳴ってイライラしてばかり。
英語が下手で、無言のおせっかいをやくヤスミンにもイライラして当たり散らすけれど、
だんだんヤスミンの人柄に触れて仲良くなる話。
このモーテルに住んでいる人たちも相当変な人たちで、
ヤスミンの絵を描きたがる変な画家とか、女刺青師とか、
いつもブーメランで遊んでるバックパッカーとか。
外国版めぞん一刻とでもいった感じでしょうか。
この映画は元々西ドイツで制作された映画ですが、
あまりにもスロー過ぎるということで、かなりの部分をカットされ、
「アメリカ版」として公開されたのがオリジナル版だそうです。
確かに目まぐるしく展開してゆく最近の映画に比べたらスローです。
背景といえば砂埃と薄汚れたカフェとモーテルと
「よくそれで走るよね」って思わずにいられないボコボコの車。
劇的なシーンもなく、徐々に染み渡るのがこの映画の良さ。
その後「完全版」として公開されたものがカットされる以前の物で、
今回のはそれを調整したもの、製作国「ドイツ」になっています。
時代は変わりました。。。
この映画を観ていて、アメリカや日本ではこういう映画は作れないなと思ったのは、
主人公ヤスミンなんです。
これと同じような映画をアメリカや日本で作ると、
恐らくヤスミンはもう少し美人さんとかかわいい女優さんを使うんだろうなと。
小太り(つーか普通に太ってる)で線みたいに細い眉毛のおばさんじゃ、
絵にならないと思うんですよねー。
ヤスミンがバグダッドにやってきたときなんか、
いかにもドイツのお堅い学校の先生みたい。
でもこの映画は絵になってる、不思議な映画です。
ヤスミンが馴染んでくると、学校の先生が肝っ玉母さんみたいになってきて、
ギスギスピリピリだったブレンダも見違えるようにカッコ良くなる。
最後に2人で燕尾服来て歌って踊るマジックショーやってるシーンなんか
どっちもとってもカッコイイのです。
ただいつの間にか仲良くなっている「バグダッド」の住人達の中で、
女刺青師が「Too much harmony」と言って出ていくという、
ただの甘っちょろい馴れ合い映画にしない演出もあります。
クリスチーネ カウフマン、素敵だ。
あと、映画よりも有名かもしれない音楽、「Calling You」ですが、
この曲はこの映画のために書かれた曲で、
既存の曲をを使ったのではないそうです。
歌詞を読むと一目瞭然、壊れたコーヒーマシンとかそのまんま映画です。
そこで誰が歌うかという時に白羽の矢が立ったのがジェヴェッタ スティール。
曲が有名すぎて、この歌手誰?ってなくらいですが、
この人、ザ スティールズというコーラスグループのメンバーで、
同郷のミネアポリス出身のプリンスのバックコーラスも務めたのだとか。
そしてソロでもアルバムをリリースしています。

コーリング・ユー・フロム・ジェヴェッタ コーリング・ユー・フロム・ジェヴェッタ
(1993/10/01)
ジェベッタ・スティール

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殿下はジェヴェッタの作品のプロデュースもしているのだとか。
それにしても「Callling You」が有名すぎて、
一発屋な気がしなくもありませんが、
「それは違う!」というご意見ご指摘があればぜひお聞かせ願いたいです。
2009年あれやこれやトラブル続きで、
過去にないくらいメンタルの上下動もひどかったのですが、
この映画のゆったりした雰囲気(前半はブレンダが酷いけどw)でホッとしました。
2009年12月は良かった、いや、12月しか良くなかった。
このバージョンのDVDが出たら買おうと思います。

バグダッド・カフェ 完全版 [DVD] バグダッド・カフェ 完全版 [DVD]
(2003/04/25)
マリアンネ・ゼーゲブレヒト

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これは完全版です。

BAGDAD CAFE New Director’s Cut」への2件のフィードバック

  1. 飛溺

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    人生ベスト10映画の1つ!
    もしも、もしも日本でこのテの映画を撮るんなら、
    ヤスミン役はBuBuさんがいいと思うんだけど・・・
    いかがかしらん?
    確かにそんな配役は日本じゃ考えにくいわなー。
    激しく同意ですぜ。
    で、ジェヴェッタ。
    当時、殿下との音楽的な絡みが始まったときにはマジで鳥肌もんだったわー。
    なんせ既に人生ベスト10映画だったから、まさかまさかの組み合わせで。
    2000年代以降も殿下人脈のアルバムでときどき名を見掛けるんよねー。
    細々ではあるけれど割りと活動的って認識ですぜ。
    ま、世間的には一発屋と思われてもしょーがないペースだけど。笑
    意外なところではa-haとのコラボも!
    オレもDVDを絶対に買う!
    80年代当時の映画ビデオってやたら高く、1万円を超えるものばかりで、
    でもあまりに好きすぎる映画だから奮発して買ったんよねー。
    テープが伸びるのが怖くて、ろくに鑑賞できなかったけど!笑

    返信
  2. KAORIE

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    >BuBuさん
    分かる!
    懐の深い肝っ玉母さんって感じがしてぴったり!
    「ロシュフォール」の解説でT氏が言われてた
    「ハリウッド映画は映画の本筋から集中を逸らすものを出さない」っての、
    この映画を観ててもよく分かるんだよねー。
    でもそういう場面が面白かったりして。
    この映画、コーヒーネタがよく出てくるけど、
    「アメリカ式」の不味そうなコーヒーを
    「何これ、色だけ茶色の水じゃないの?」って不味そうに見るヤスミンと、
    「ドイツ式」の苦すぎる(笑)コーヒーを「不味い」と言いながら飲むMr.コックス。
    どっちのコーヒーも美味しそうなんだよね(笑)
    で、ジェヴェッタ。
    そうか、さすがに殿下を極めた人なら知ってる人なんだね。
    映画でこの人の「Calling You」が聴こえてくるタイミングが絶妙で、
    歌だけで泣けるんだわ。
    a-haともコラボしてるとは知らなんだ。
    もっと勉強します。。。

    返信

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