善き人のためのソナタ

>おひでさん
ミッジャガ買ったよー、ジャケットが妙に気に入ったよー。
Kaizers、どれぽちっとしたのかなー?
おいら、1日眠かったので、Kaizersで心拍数と体温上げながら過ごしました。
血が騒ぐバンドだ、Kaizers。
で、昨日、朝まで友人と飲んで帰宅後、2時間寝て、
14時から福岡市総合図書館のシネラで
善き人のためのソナタ」の上映会が行われたので観て来ました。
この映画、僕が100%信頼を置いている方から紹介され、
しかも「絶対あんたは好きだから、観なさい」と言われていましたから、
観ないわけにはいかなかったのです。
だけどさすがに眠気に負けて、最初の方はちょーっとだけ寝てしまいました。
でも段々引き込まれていって、最後は号泣。
紹介してくれたお2人の、僕の好みの傾向の把握ぶり、お見事です。
見事に見破られておりました、ちょっと悔しい(笑)
以下、ネタばれ。


1984年、東西冷戦中の東ドイツ首都、ベルリン。
国家保安省(シュタージ)と呼ばれる巨大な監視システムは、
脚本家のドライマンと、恋人で、有名女優のクリスタを、24時間監視し、
彼らが反体制であることを証明しようとする。
彼らの家中に盗聴器を仕掛け、
屋根裏部屋で彼らを監視するのはヴィースラー大尉。
初めのうちは任務として無表情に仕事をこなしていたヴィースラーだが、
彼らの思想や行動、言葉に触れながら、任務に対する態度が変化していく。
ドライマンの仲間で、後に自殺してしまうイェルスカが送った、
「善き人のためのソナタ」を本気で聴いた者は悪人になれないという。
ヴィースラーが屋根裏でドライマンとクリスタを監視するのは、
いつしか、彼らを守るための任務になっていった。
ベルリンの壁が崩壊し、東西ドイツが統一された後、
ドライマンは初めて、自分が四六時中シュタージの監視下にあったことを知る。
なぜ自分は、シュタージにあらゆる言動を知られていながら無事でいられたのか。
ヴィースラー役のウルリッヒ ミューエがとってもよかった。
容疑者に自白させるためには48時間不眠の拷問も加え、
ニコリともしない無表情な冷酷な軍人だったヴィースラーが、
やはり無表情だけれども、あくまでも社会の状況や自分の立場上、
ドライマンやクリスタに対して優しさを表現してはならないから、
それを隠すために無表情を装っている。
名演でした、素晴らしい!
でも残念ながらウルリッヒ ミューエ氏、最近亡くなってしまったのだとか。
ドイツ映画が好きだというのは以前も書きましたが、
これ見よがしに感動的なシーンを描くわけでもなく、
説教臭くすうるわけでもないのに、じわっと心に響きます。
そして音楽の使い方が絶妙。
「善き人のためのソナタ」も良かったけど、
クリスタとヴィースラーがバーで短い時間だけ語るシーンの音楽が、
たぶんドイツ語音楽なんでしょうけど、いい味出してたなー。
サントラ買ったら収録されているのだろうか(どうやら狙っているようだ/笑)
昔からヨーロッパ映画は音楽がいいですが、
1990年代以降はドイツ映画が最強だと思います。
あと、ドイツ映画っておじさんの描き方が上手です。
「ベルリン 天使の詩」の天使2人もいいおじさんでしたしね。
普通天使っていうと、若い美男美女ってイメージじゃないですか。
「4分間のピアニスト」も未だに観たくてたまりませんが、
この「善き人のためのソナタ」もそんな映画になりそうです。
「4分間」はもうすぐDVDになりますね、6月20日前後だったよねぇ。
まだ「善き人のためのソナタ」観てない人、ぜひ観てください。
最初は冷たくて暗くて、観てるのもしんどかったけど(単に寝不足だっただけ)、
だんだん人間の心に血が通っていく経過を見ていると、
人を苦しめるのも人間だけど、人を救うのも人だと、ひしひしと感じました。