「めがね」観て来た

行くまでは、あーどうしよう、
別に観なくても良いかなー、めんどくせーと
グダグダ文句垂れてましたが、
行ってみたらなかなかこれがいい味の映画。
「かもめ食堂」の面子が再集結したという謳い文句で宣伝されると、
初めから比べてしまって、構えてしまいます。
コピーで失敗してそうです、この映画。
日曜日の午後だというのに映画館少なかったし。
公開からしばらく時間が経ってはいますが、
「かもめ食堂」はもっと時間経って行ったけど、
補助席まで出る大騒ぎでしたからねぇ。
で、映画感想。


ああいう静かな、視覚と聴覚から心地よさを演出してる映画に、
言葉での感想とか難しいなぁと思います。
「ご飯おいしそうだった」とか
「海がきれいだった」とか、
そのくらいで良いんだろうな。
あととっても静かな映画でした。
昨今の単館系の日本映画はこの傾向が強いと思いますが、
ガチャガチャやかましい効果音とか、音楽とかを
極力排除してあって、
波の音とか、どこからか聞こえる動物の鳴き声とか、
自転車が砂利道を走る音とか、
そんなリアルな音が非常に上手く使われています。
治外法権が適用される(嘘)やかましい職場でノイローゼ寸前の僕は、
ああいう静かな映画が好きです、というか必要です。
あと色んな詳細を語り過ぎないところも良い。
どうしてタエコ(小林聡美)が宿の「ハマダ」にやってきたのかとか、
サクラ(もたいまさこ)は春以外は何をやっているのかとか、
ヨモギ(加瀬亮)はタエコの何の教え子なのかとか。
その辺が全然分からないけど、
登場人物が「どうなの?」と劇中で聞きながらも答えが出ず、
観る側が想像力を逞しくして、
「あーじゃないか、こーじゃないか」と考えるのも楽しい。
そして単純に「おー」と思ったこと数点。
①もたいまさこさん、左利き
「かもめ食堂」ではお箸を使うシーンなかったし、
コーヒーカップを持つ手が左でも、
自分が7割右利きでも左でマグカップ持ったりするので
全く気にしませんでしたが、
もたいまさこさん、この映画ではお箸もスプーンも包丁も
左で持ってます、左利きさんです。
左利きなんて、右利きが右でやることを左でやるだけですが、
たったそれだけのことが、
どうってことない映像にちょっとしたアクセントをつけます。